食べログ × ANDPAD × Sansan モバイル勉強会 #3 を開催しました !

こんにちは、 id:sezemi です。 自宅の隣でマンション建設が始まり、隙あらば、施工管理アプリは何を使っているのか探っていますが、建設囲いに阻まれ、まだ判明していません。 ANDPAD を使ってくれていますように。

今回は去る 5/29 に "食べログ × ANDPAD × Sansan モバイル勉強会 #3 モバイル開発 × 組織・チーム" というイベントを ANDPAD コミュニティ (イベントスペース) で開催しましたので、その模様をレポートします !

https://andpad.connpass.com/event/350366/andpad.connpass.com

ちなみに、先日 リリース が出ましたが、アンドパッドは今年 10 月に三田エリアに移転し、新たに ANDPAD STADIUM という 200 名を収容できるイベントスペースがオープンします。 やっていくぞ !

食べログ × ANDPAD × Sansan モバイル勉強会 とは ?

食べログさん、 Sansan さんと定期で共催している勉強会で、アンドパッドは 2 回目から参加し、今回で 3 回目の開催です。 ちなみに会場は 1 回目が Sansan さん、 2 回目が 食べログさんで開催し、 3 回目がアンドパッドという順番です。 次回は Sansan さんです ! Sansan さんの移転後、私は初めてお邪魔することになるので楽しみです。

内容は iOS、Androidのどちらの技術トピックでも OK で、実際のプロダクト開発で直面した課題や、最新技術の活用事例、改善プロセスなど、さまざまなテーマでの発表が行われています。

#3 は "組織・チーム" というテーマを設定 !

定期勉強会の (採用広報視点での) 面白さは "ふりかえり" が開催後にあることですね。 毎回、運営の改善点や参加者にどうすると集まってもらえそうか、満足してもらえそうかなど、登壇者や運営が集まってワイワイするのはとても刺激になります。

#2 のふりかえりで、どんなモバイルエンジニアに刺激を与えたいか、来てもらいたいか、ということを議論し出てきたのが 、各回で "テーマ" を設けることでした。 各社も発信したい内容を揃えられるだけでなく、テーマに興味がある参加者も一気に各社の取り組み・事例などがわかって満足してもらえそう、という期待がありました。

#3 のテーマ決めは、自分たちならどんなテーマで参加したいか、という命題のもと、テストや品質、コミュニケーションの仕方、失敗した開発などなど様々にアイデアが出ましたが、 "組織・チーム" をテーマにすると、技術軸、マネジメント軸どちらでも発表しやすく、また参加者にも馴染がありそうということで決定しました。

各社の組織カラーが出た発表に !

テーマを添えたことが奏功したのか、おかげさまで #3 は初回の定員枠を超える人数に申込いただけました ! また、各社の発表が終わったあと、アンカンファレンスのプログラムがあったのですが、そこで想定通りのモバイルエンジニアに来てもらっていたよ、という反応でしたので、狙い通りでした。

その発表内容について、順にふりかえりたいと思います。

アンドパッド 西 "私の考える『良いチーム』を目指して"

アンドパッドからは施工管理アプリ iOS 側のテックリード、西 (ジュニア) が登壇しました。

トイレに行きたくても中腰のままコーディングをしてしまうほどコード大好き人間の西が、チームのテックリードになり、どんなチームを目指し、どんなことをやっているのかを発表しました。 アンドパッドのテックリードは技術的なリードだけでなく、チームのマネジメントも担う (詳しくは、このあとの松川の発表でも触れます) ため、コード大好き人間としては迷ったものの、チームの上長から「大丈夫 !」という一言で引き受けたシーンの再現が印象的でした。 とても端折った話なのですが、上長が言うんだからできるだろう、と思わせる一言だったのでしょう。

発表では、「ユーザーの抱える課題をスピーディーかつ的確に解決し続けられること」をチームのミッションとし、そのためにチームを「和気あいあいとした 互いに学び・補い合えるプロ集団」にすると決め、施策をいくつか紹介しました。 実は、西は社内勉強会の Swift 勉強会、 HIG を読む会の 2 つを主催しており、私もその 2 つの勉強会に参加したことがあるのですが、まさしく「和気あいあいとした 互いに学び・補い合えるプロ集団」といった雰囲気だったことを思い出しました。

勉強会の雰囲気 (= チームの雰囲気) は、以下の 2 つの記事からうかがえるので、ぜひご覧ください。

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tech.andpad.co.jp

アンドパッド 松川 "ANDPAD でテックリードを始めて半年で感じたこと"

続いて、登壇したのが、同じく施工管理アプリ Android 側のテックリード、松川 mtkw です。 なお、イベント共催各社の持ち時間は 20 分で割り振られており、アンドパッドは 10 分/人 で 2 人に配分しました。

松川も西と同じタイミングで、テックリードになったのですが、この発表ではそのテックリードになって半年がたち、どうだったのかがテーマでした。 まず、アンドパッドにおけるテックリードの役割を紹介したのですが、これは各社で違うところなので、どこかでまた聞きたいテーマですね。 なお、以下の表は松川が chatGPT で聞いたもので、厳密なアンドパッドのテックリードの定義ではありません。 テックリードと EM が混じり合っていることが伝われば。

また新任テックリードには、別に "組織開発" を業務とするスタッフがおり、その "組織開発" と二人三脚でチームのマネジメントを行うことが紹介されました。 それもあって、テックリードに挑戦しやすい環境だったとふりかえり、当初、 Individual Contributor を目指すのか、はたまた Manager ロールを目指すのか悩んでいたので、今回挑戦できて、とてもキャリアとしてよかったと発表を締めくくりました。

松川は DroidKaigi 実行委員会の一員になっているほど、 Android 大好きマン (以下の記事から察せられると思います !) なのです、今度 Manager ロールのどこが面白かったのか、深堀りしたいですね。

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食べログ 原さん "食べログアプリ開発の体制/組織の変遷" の発表

アンドパッドに続いて登壇されたのが食べログ・原さん (takayuki) で、食べログ アプリの開発組織の変遷がテーマでした。 さすが、食べログさん、歴史の長さもあって、これまでの組織変更の打ち手が総ざらいされていて、わかりすぎるお話でした。

アプリエンジニア単独部門から、プロダクトチーム型 (プロダクト開発チームにアプリエンジニアもいる) 、プロジェクト型 (発表では "ポストマトリクス" と表現されていました) と変遷した歴史を紹介いただきながら、それぞれの組織形態のメリデメをまとめられていて、とても参考になりました !

発表中に紹介された、「成功したプロジェクトを拡大しようとしたときに、その成功がメンバー起因か、チームの仕組み起因かは、立ち止まって考えよう」という原さんの注意点はとても刺さりました。

Sansan 赤城さん "KMP 導入において、マネージャーとして考えた事"

続いて、 Sansan・赤城さん (ぎーにょ) からは KMP (Kotlin Multiplatform ) 導入を最小のリスクで最大のリターンを得るため (= 成功) にマネジャーとして行ったことを発表されました。

KMP 導入は決定したあとの話だったのですが、一般的なリスクとリターンではなく、マネジャー視点のリスクとリターンはとても参考になりました。 そのリスクが発生しそうなシナリオがあるある過ぎて (例えば、導入決定時は盛り上がったけど、準備に時間が掛かってしまって、熱が冷めてしまう など) 、会場の共感を得ていました。 それらのシナリオに対して、導入決定後、明確な 3 ヶ月での成功基準とそれに向けた施策を紹介いただくなど、とても再現性の高そうな知見に溢れた発表でした。

共催各社のミニブースも出展 !

今回は食べログさん、アンドパッド、 Sansan さんとでミニブースを出展して、イベントに花を添えました ! このミニブースとはカンファレンスのような大掛かりな仕掛けではなく、あくまで小さな机でノベルティを配りながら参加者とトークするものです。

食べログさんのミニブース
アンドパッドのミニブース
Sansan さんのミニブース

初めての試みだったのですが、休憩中にはブースに立ち寄る参加者がいらっしゃり、各社の開発事情など熱心にトークされていました。 これも #3 のふりかえりで、よかったのでブラッシュアップしていこう、ということになっています。 次回もお楽しみに !

まとめ

この記事では "食べログ × ANDPAD × Sansan モバイル勉強会 #3 モバイル開発 × 組織・チーム" のイベントの模様をレポートしました ! 各社の発表のカラーがそれぞれ違っていて、手前味噌ながら、なかなかいろいろな視点を参加者の方にお伝えできたのかと思っています ! ぜひ #4 にもご期待ください !!

その #4 は繰り返しになりますが、 Sansan さんのオフィスで開催されます ! そしてテーマは ... "AI" です !! 9/3 に開催を予定していますので、ぜひ Sansan さんの connpass グループ で告知をお待ちください。

 

アンドパッドでは、テックリードだけでなく、 IC (Individual Contributor)などの複数のキャリアパスを設けています。 どんなキャリアパスが描けるのか、また組織としてどんな構成を目指しているのか、興味がある方はぜひカジュアル面談にお越しくださいませ。

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また Swift/Kotlin だけでなく Flutter も使ってモバイルアプリを開発しています。 こちらもぜひご覧ください。

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