スクラム未経験だったエンジニアが語る、アンドパッドの「期待通り」と「嬉しい想定外」

こんにちは、ANDPAD施工管理の開発をしている皆川です!

最近北京に行き、電気自動車の普及や支払いが全てQRコードで完結する社会の発展に驚きました。その一方で、バイクはヘルメットなしで走る人々がいるなど、東南アジアで見たような光景も残っており、進化と歴史が入り混じった街に不思議な感覚を覚えました。

この経験から、普段自分の見ている範囲の外に触れ、新たな体験をすることの大切さを改めて感じました。

さて、昨年11月にアンドパッドへ入社してから、早半年が経ちました。今回は、私がアンドパッドに転職して感じたことを、入社前後のギャップとして書き留めてみたいと思います。 アンドパッドに興味を持ってくださる方のヒントになれば幸いです!

入社前後のギャップ

入社前のカジュアル面談や選考の段階で、自分が気になっている点はしっかり確認できました。 面接でお会いした方々は皆さん気さくで、丁寧な印象でした。少し余談ですが、そういった細かなコミュニケーションを大切にするのもアンドパッドの社風なんだと今では思っています。

そのため大きなギャップはありませんでしたが、もちろん、想定していなかった嬉しい驚きや、想像通り苦労した点もありました。

それぞれのポイントに分けて記載していきます!

期待していた通り、よかったこと

チーム開発のルールが浸透している

これまでチーム開発を主体的に推進するような環境ではなかったため、アンドパッドで初めてスクラムでの開発を経験しました。

所属チームでは、スクラムの基本的なイベントを一通り実施しています。具体的には、スプリントごとに計画・振り返りを行い、朝会で進捗や課題を共有しています。

朝会は長引かないよう、「共有」と「相談」を明確に分け、さらに「相談」も「全体」と「個別」に切り分けて話すことで、ダラダラと長引かないよう工夫しています。

また、スプリントレビューでは、ただ動作を見せるだけでなく、完了条件を満たしているかどうかを詳細にデモすることを重視しています。その結果、バグの早期発見にも繋がっています。

プロダクトバックログの管理やタスクの見積もりも定着しており、チーム全員が開発の全体像を把握しやすい仕組みになっています。こうしたプラクティスが日常的に取り入れられていることで、チームとしての一体感や、継続的な改善の文化が根付いていると感じました。

チーム内ではスプリントの進め方が明確に定められているだけでなく、メンバーの休暇や状況に応じて柔軟に対応しています。 また、改善が必要なルールについては、すぐに時間を設けて見直しを行うなど、変化に前向きに取り組む姿勢が根付いている点もとても印象的でした。

アンドパッドにはたくさんの開発チームが存在します。他のチームの話を伺うと、チーム開発の進め方も様々でした。 これはメンバーの特性や開発スケジュールなどを考慮している結果だと思います。

要は、チームごとに裁量があるということです。 チーム内での提案もしやすく、非常に働きやすい環境だと感じました。

期待していなかったが、よかったこと

チームのサポートが手厚い

全社や開発部単位でのサポートも手厚いですが、特にチーム内でのサポートは想像以上でした。

新たにメンバーがジョインした際にはメンターを立て、アンドパッドでの開発に馴染みやすいように「Good First Issue」(開発に慣れるための最初のタスク)を事前に用意してくれます。

また、Slackでのチャット以外にもバーチャルオフィスツールを導入しており(※チームによって異なります)、オンラインで働く中でもオフィスにいる時のように声をかけやすい環境があります。

そのため、すぐに相談できる環境があり、時には画面共有を使ってハンズオンで教えてもらうこともできます。開発の障害になりそうな部分は、チーム全体で向き合って取り除くという文化が根付いています。

全社・部署の総会が毎月あり、全体を知る場がある

アンドパッドでは「全社総会」と開発本部とプロダクト本部合同の「DevPro総会」が毎月あります。DevPro総会後には懇親会も準備されており、リアルで交流する場も設けられています。

このことは入社前には知らなかったのですが、会社全体や開発組織がどのような方向で進んでいるのかを知る機会は、働く上で非常に大切だと前職の経験からも感じています。 その機会が毎月あるということは、会社の未来を全員で共有しようという姿勢の表れであり、とても良い文化だと感じています。

イベントに積極的に参加できる

入社して半年のタイミングでRubyKaigi 2025が開催されました。チーム内で参加希望者を募っており、手を挙げれば参加させてもらえる環境でした。

RubyKaigiにはブース担当として参加し、ブースでは一緒に出展ブースを盛り上げたり、アンドパッドのブースに来てくださった方々と直接お話しできたことも、開発者として非常に嬉しい経験でした。 セッションはアンドパッドから登壇される方の応援に行ったり、Rubyを支えている方々の熱い想いを聞くことができ、非常に刺激的でした。

tech.andpad.co.jp

また、ANDPAD AWARDという、全社とアンドパッドをご利用のクライアント様とで創るイベントを毎年開催しており、このイベントに参加可能です!開発をしているとユーザーの方と直接お会いする機会は少ないので、こういった機会は本当に貴重です。

期待していた通り、大変だったこと

リポジトリが大きい

配属されるチームについては入社前の面談で伺っており、そこで「アンドパッドで最も歴史のあるリポジトリの1つ」だと聞いていたので、ある程度覚悟はしていました。 ですが、実際に開発を始めると影響範囲の広さや既存コードとの兼ね合いなど、考慮すべき点が多く、その点はやはり大変だと感じています。

ただ、チームには「既存コードと仲良くする」という姿勢があり、機能開発の際には仕様調査の期間をしっかり設けるなど、チームとして複雑なコードベースと向き合っていく文化があります。

期待していなかったが、大変だったこと

チームの垣根を超えたコミュニケーション

開発には、エンジニア以外の職種の方との関わりや、他のチームにまで影響が及ぶ変更も発生します。 入社当初は、どうやって、誰に連絡や確認を取ったら良いのかわからず苦労しました。

しかし、少しずつ要領が分かってくると、自分で裁量を持って他チームに確認し、主体的に仕事を進めて行くことができるようになります。 チームで進めることも大切にしていますが、個人でもある程度の裁量を持って動いていくことが求められる環境だと感じています。

開発以外も経験できる

前述したような他部署との連携や調整は、もしかしたら他の会社ではエンジニア以外の職種の管轄範囲なのかもしれません。 アンドパッドではそこの線引があまりはっきりしていないように感じます。(※チームによって変わるかもしれません)

他チームと連携したり、リリース日程の調整をしたりと、開発以外のタスクに関わることもあります。そういった意味でも、一人ひとりが裁量を持って仕事を進めていく環境です。これは大変な側面もありますが、同時に大きな成長機会でもあると感じています。

まとめ

入社して半年、アンドパッドでの働き方にも少しずつ慣れてきました。

振り返ると、整備されたチーム開発のルールや手厚いサポート体制、会社全体の方向性を知る機会など、期待以上に「働きやすい」と感じる環境がありました。 その一方で、歴史ある巨大なリポジトリや、チームの垣根を超えたコミュニケーションなど、裁量が大きいからこその「大変さ」も実感しています。

しかし、その「大変さ」は、エンジニアとしてだけでなく、ビジネス全体を見据えて主体的に動くための成長痛のようなものだと感じています。個人の裁量を尊重しつつも、困ったときにはチームで支え合う。このバランスこそがアンドパッドの魅力なのかもしれません。

この記事で、アンドパッドに興味を持っている方の働くイメージが具体的になれば嬉しいです!

 

アンドパッドでは様々なチームで、様々なポジションのエンジニアを募集中です!

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