ゆるSRE勉強会#9で「Amplify で SPA をホスティングする際の注意点」というタイトルで発表しました!

こんにちは。SREチームマネージャーの角井です。

2/21(金)に開催されたゆるSRE勉強会#9で会場スポンサーとして協賛し、ミニブース出展とスポンサーLTで参加させていただきました!

スポンサーLTでは、私から「Amplify で SPA をホスティングする際の注意点」というタイトルで発表させていただきました。当日の運営とミニブース出展には、採用広報の広瀬さんとSREチームの吉澤さんも応援に駆けつけてくれました。

今回はこのスポンサーLTの内容と、現地の様子や参加メンバーによるおすすめセッションをご紹介します。これからゆるSRE勉強会へ参加する方や、今回来られなかった方の参考になれば幸いです。

ゆるSRE勉強会#9会場の様子

ゆるSRE勉強会は、ゆるい雰囲気で肩肘張らずSRE関連のトピックについて話す勉強会です。当日はSRE KaigiSRE Magazineの立ち上げをされたしょっさんが司会を務められました。

会場は、2つのスクリーンを映せて広々と使える当社オフィス9Fの「ANDPADコミュニティ」を提供させていただきました。

ANDPADコミュニティ設営後の様子

ケータリングにはお茶などの飲み物の他、おにぎり、焼き鳥、ミニバーグが提供され、飲食しながらセッションを聴講できました。

ケータリングにはおにぎり、焼鳥、ミニバーグが立ち並ぶ

会場入り口の受付裏に、いつもより小規模なミニブースとしてスポンサーブースを出展させていただきました。CNDW2024のスポンサーブースで用意したものと同様のチラシを今回も配布し、ノベルティが必ず当たるおみくじも盛況でした!来場者の皆さんがイベント開始前にブースへ立ち寄ってくださったおかげで、私の緊張もほぐれて肩の力を抜くことができました。

ミニブースの様子

配布したチラシの内容を詳しく知りたい方は、以下のブログよりご参照ください。

tech.andpad.co.jp

スポンサーLT 「Amplify で SPA をホスティングする際の注意点」

ゆるSRE勉強会は、会場スポンサーがトップバッターとしてLTするのが慣例の様で、今回は私が務めさせて頂きました。 私は最初の方で発表を終えられると緊張しながら過ごさずに済んで嬉しいタイプなので、トップバッターで良かったです。

今回は「〜最近始めた取り組み共有大会〜」がサブタイトルとして掲げられており、これにちなんで「Amplify で SPA をホスティングする際の注意点」というタイトルで発表しました。

発表中、前回の反省からなるべく前を見ようとしてみたのですが、何度か来場者の方と目が合ったので、真剣に聞いてくれている感触を得ました。笑い所は用意していませんでしたが、頷いてくれる方やメモを取る方がいたり、Xでも反響があり、リアクションが多かったのでしっかりと手応えを感じることが出来ました。

発表している様子

発表を通して、「マネージドサービスには使用感の癖があるので、それを理解して使いこなす必要がある」というメッセージを、トラブルシュート事例を交えて伝えました。特に伝えたかったのはトラブルシュートから得た教訓です。AWSサポートやTAMは強力な支援を提供してくれるので、困ったときは積極的に活用しましょう。

質疑応答と反響

全員の発表後には交流タイムがあり、私の発表内容について質問してくださる方もいました。他社のエンジニアとオフィスで交流できるのは新鮮で、とても良い機会になりました。

来場者から頂いた質問を、ピックアップしてご紹介いたします。

Q: 発表中でCLIと仰っていたのは、何のCLIのことですか?

「宣言的なリソース管理が可能なツール」との対比でCLIと表現したので、awscliでも、amplify cliでも同様です。命令的な管理方法だと、実行時にドリフトの発生を認知できない事が多いと思います。

Q: アンドパッドではNuxt.js以外も使っていますか?

フロントエンドにNext.jsやReactを使っているプロダクトもあります。アンドパッドはマイクロサービスアーキテクチャを採用しており共有部分もありますが、その上で動くプロダクトをそれぞれの開発チームが裁量を持って技術選定しています。是非フロントエンドカテゴリのテックブログもご参照ください。

SNSでの反響

Xでの反響も良かったので、ピックアップしてご紹介いたします。

アンドパッドでAmplify Hostingをかなり使い込んでいる という事は、あまり表に出して来なかったので、認知されてなかったかと思います。静的ページを公開するインフラ構成として、CloudFront × S3を採用する事例が多いかと存じます。しかし、デプロイストラテジやCDNの設定に特別な要件がなければ、Amplify Hostingでの公開で十分な場合が多いです。

Terraformを使っていると最後のapply時の状態がstateに残るので、次にplanする際に、裏側で勝手に書き換わった属性がコードと乖離してれば差分として表示してくれます。とても便利ですね。

そうですね、本当に大事だと実感しています。

アンドパッドではエンタープライズサポートを契約していて、開発チームがAWSサポートやTAMをきちんと活用できるようにサポート体制を作っています。具体的には、SREで「AWSサポート利用ガイド」を社内文書で公開したり、必要に応じてケースを事前レビューする、などをしています。

また、このくらいの情報を最初に渡しておくとスムーズに解決に至る みたいなコツを紹介する記事も過去に出しています。よかったら以下も併せてご参照ください。

tech.andpad.co.jp

SREメンバーがおすすめするセッション

このパートでは、SREチームの吉澤さんによるおすすめセッションを厳選してご紹介いたします!

踏み台サーバをAppStream2.0で構築してみた(ウェルスナビ株式会社 森さん)

社員からの申請ベースで、踏み台サーバへの一時的な接続許可するシステムを、Amazon AppStream 2.0で構築した事例の紹介でした。一時的な接続許可を与えるために、Entra IDのPrivileged Identity Management(PIM)という機能を用いているそうです。

森さんたちはAmazon AppStream 2.0を使って構築しています。一方で現在は、Amazon Workspacesプールを使っても同様のことを実現できる可能性があるそうです。

踏み台サーバを実現する選択肢として、この2つは覚えておきたいと思いました。

0からはじめるプラットフォーム布教活動(ウェルスナビ株式会社 和田さん)

ウェルスナビでは、2024年まではECSでプロダクト提供していました。その後新規プロダクト向けの共通基盤(EKS)を3ヶ月で構築し、さらに、共通基盤ができた直後にSREの人数が3倍になった(3名→9名)そうです。このような難しい状況で、開発者およびSREの新規メンバー向けに、共通基盤の勉強会を開始した話をご紹介いただきました。

取り組みの中で特に面白いと感じたのは、プレゼン資料にしかないナレッジを作りたくなかったため、「プレゼン資料には独自の内容を書かず、社内ドキュメントを更新する」というルールにしている部分でした。

私たちも、開発者向けにEKSの共通基盤を提供しているため、この取り組みはぜひ参考にさせていただきたいと思いました。懇親会でお話させていただいて、詳しい背景(下記)を伺いました。

  • 上長の許可を得たうえで、開発者とSRE全員のカレンダーに、30分/月の勉強会の予定を入れている。そういう事情があり、30分という短い時間に設定している
  • 参加者が多いので「時間を無駄にしてはいけない」というプレッシャーが強く、発表者はかなり力を入れて準備をしている

ゆるSRE勉強会#9全体を通しての感想

「ゆるSRE勉強会」という名前の通りのゆるい内容のLTから、しっかり技術検証をして改善した事例まで、幅広い発表の集まったイベントでした。 参加者は29名いらっしゃったのですが、SREが多かったので、SREからのフィードバックを得る場として、このような会が定期的に開催されているのはありがたいと思いました。 スポンサーとしても来場者の方と各社のSREの取り組みについてお話しでき、私個人としても前職の同じ部署で働いていた方と再会したりなど、有意義な時間を過ごすことができました。

このような貴重な機会を提供して頂き、すべてのスタッフとご来場の皆様に感謝申し上げます。

また、ミニブースにて、SRE KaigiでのCREチームの発表の感想を話しに来てくれた方がいらっしゃいました。「すごく面白かった、CREチームの話というのは他では聞いたことがなくて、良かった」との感想をいただけて嬉しく思うと共に、SREチームも社外発信を頑張っていかねばなと鼓舞されました。

We are hiring!

アンドパッドでは、「幸せを築く人を、幸せに。」というミッションの実現のため、一緒に働く仲間を大募集しています。アンドパッドのSREチームにご興味がありましたら、以下のページからご応募ください。カジュアル面談も実施しています。

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