こんにちは柴田です。Ghost of Yotei もひと段落したので今年プレイしてきたゲームのプラチナトロフィー獲得を進めながら GOTY にノミネートされた作品を見て大賞の発表を心待ちにしている日々です。
さて今回は 11/5 に開催した Ruby Hackathon at RWC 2025 とアンドパッドの宴についてご紹介します。
Ruby Hackathon at RWC 2025 - Ruby Association | Doorkeeper
Ruby Hackathon とは何か
Ruby Hackathon の前身は RubyKaigi の本番前日に開催していた開発者会議です。月次で開催している開発者会議は事前に募ったアジェンダをベースとして Matz による意思決定や、ライブラリのメンテナと他のコミッタとの間での合意形成を目的とした会議です。一方で、RubyKaigi に合わせて開催している開発者会議は、意思決定を行う場、というよりは、世界中から集まったコミッタとの顔合わせとしての側面が強い時間となってました。
せっかく世界や日本中から、ある都市にプログラマが集まっているのに、何かできないか、と考え ko1 さんや shugo さんと連携して始めたのがこの Ruby Hackathon です。その他の通り、Hackathon なのでワークショップであるとか会議、という特定のアジェンダはなく参加した人でそれぞれやることを持ち寄って、開発を行い、参加している人に何か聞きたいことがあれば聞いて解決するというお得な時間となってます。
Hackathon という名でイベントを開催したのは以下の2回となっており、今回が 3回目です。
- Ruby Hackathon at RWC 2024 - Ruby Association | Doorkeeper
- Ruby Hackathon at RubyKaigi 2025 - Ruby Association | Doorkeeper
今年の開催ではランチスポンサーとしてトラストソフトウェア様から鰻重を提供いただきました。この鰻重は江島という米子空港から松江に向かう際に通る場所にある山美世というお店のもので、大変美味しかったです。

私は出雲空港を使うことが多くなり、江島を通過する機会は減っているのですが、今度行く機会があればぜひ立ち寄りたいと思います。トラストソフトウェア様、ありがとうございました。
今回の参加者と成果物の例
さて、Hackathon で具体的に何をしているのか、ということについて簡単にご紹介します。

今回の Hachkathon では Matz と shugo さんが終日参加というサプライズがありました。Matz は、というと RWC のキーノートのスライドを作成していたようです。確か締め切りはもう少し早かったと思いますが頑張りましょう。shugo さんは自作のエディタ textbringer に Emacs にある Transient Mark Mode と似た機能を作っていたようです。
私もEmacsは過去に使ってはいましたが Transient Mark Mode とは...と初見ではわからなかったので shugo さんに聞いて解説してもらうことで「あー、あんな感じの挙動のことをそういうのですね」と、言葉だけでは何も伝わらないものの、改めて勉強になりました。

続いて長野から参戦していただいた tmtms さんです。IO::Buffer という Ruby にあるクラスについてドキュメントを読みながら挙動を勉強していたとのことでした。
実際にドキュメントの間違いを修正する pull request も出していただいてありがたい限りです。次は tagomoris さんです。

ちょうど Matz がいることもあり、ko1 さんと Namespace、現在は Ruby::Box 機能について事前の議論で気がついた挙動はいいんだろうか、というところを3人で話していたようです。
またこの Hackathon と RWC の期間中に Namespace から Ruby::Box へのリネーム作業を完了し、無事マージできたそうです。Hackathon 効果が出ている...!
最後になりますが私は何をしていたか、というと RubyGems や Bundler で require "pathname" を実行しなくても動くようにする対応をしていました。
というのも Ruby 4.0 では Pathname は組み込みクラスになったため、require はそもそも不要になったのです。また、いくつか依存関係の都合で組み込みクラスには移植できなかったメソッドについては、Pathname ではなく FileUtils などを直接使うように変更することで対応しました。高速化したのかどうか、などは確認はしてませんがRubyが行う処理は少しは減ったと思います。
夕食会
この日の夕食は Hackathon 参加者と RWC のために島根に集まったゲストを集めて、アンドパッド主催の鯖しゃぶを食べる会でした。アンドパッドはよくイベントの前夜祭を開催してますが、初参加の方もおり、全員で和気藹々とおしゃべりをして懇親を深めました。

松江では今回の夕食会の店の他にも鯖しゃぶを推す店がいくつかあり、何かの盛り上がりがあるようでした。実際に食べてみると大変おいしかった...。
まとめ
今年も島根で無事 Ruby Hackathon を開催して、全員で Ruby の発展に何かしらの貢献ができたと思います。この Ruby Hackathon は来年の RubyKaigi 2026 でも開催予定です。
RubyKaigi に限らず、私個人やアンドパッドの支援も含めて同様の趣旨のイベントを、機会があれば色々と開催していこうと思いますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。Happy Hacking!