MetaQuest3をモニターとして業務活用してみた

こんにちは、バックエンドエンジニアをしています武山 (bushiyama) です。

この記事は ANDPAD Advent Calendar 2023 の 3日目の記事です。

これはなに

Meta Quest 3 + MacBook Pro(M1 Max) でコーディング作業環境を整えてみた一例です。
手順や技術的観点は薄く、利用感にフォーカスしたレビュー的記事かと思います。

good

中堅ディスプレイ1枚分のお値段で購入できる

MetaQuest3 ひとつで VR/MR 空間に 1~5 画面が設置できるので、これはコスパが良いと言わざるを得ません。
画質もとても良くなっており、コーディングに支障のないレベルになっています。

場所を選ばない作業環境

デスクでもコタツでも作業可能。分離KBなどあると寝ながらでもいけるんじゃないでしょうか。
オフィスやカフェなど人目がある場所は...まだ勇気がでません。
いまのところ自宅限定です。

集中、没入性

MRもできますが、VRにしてしまうと完全に没入でき、隣の猫に気を取られることもありません。
残念ながら時間は圧縮してくれませんが、まさに精神と時の部屋といった感じです。

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VRコンテンツなど Meta Quest 本来の楽しみ

作業用途としての記事になりますが、プライベートな楽しみも勿論。
正直これというキラーコンテンツがまだまだ乏しい印象ですが、YouTube VR を鑑賞しているだけでも時間が溶けます。

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bad

利用状況による遅延

wifi経由の接続でも、ブラウジングやdockerあげたりコード書いたりなど通常の開発作業は問題ありません。
しかし Google Meet など映像・音声が絡む場合に遅延が目立つことがありました。
※私のLAN環境が弱いせいかもしれませんが...

こういった場合でも有線接続モードでほぼ遅延を無くすことができるので、あまり bad とは言えないかもしれません。

長時間利用

標準ヘッドストラップは締め付け感があり長時間利用していると頭も顔も痛くなります。
お安いものでも十分だと思うので、エリートストラップに換装するとよさそうです。
私はamazonで安くなっていた iofeiwak のものを購入しましたが快適に使えています。
フェイスクッションもあるとよさそうですが、こちらは未検証。

バッテリーも通常2時間ほどで切れるので、長めのUSBケーブルで給電しながら作業をしています。

目の疲れとVR酔い ※個人差ありあり

本当に個人差が大きいところなので、店頭デモ機などで試用を推奨したいです。
幸い40代男性でも適応できていますが、それでも最初の頃は2時間に10分程度の休憩をはさみつつで、1日作業を終えたあとは軽い酩酊感を覚えました。
慣れてきた現在は、ほぼ問題ありません。

setup

初期設定

本体の初期設定は、とくに詰まる所はありませんでした。
VR空間で設定が進むので、2要素認証のコードを確認するため着脱する必要があったのは残念ポイント。
完全新規登録ならまた違うかもしれません。

アプリ

無償で3画面、有償で5画面まで利用可能ということで下記を利用しています。

https://immersed.com/

導入方法も特に難しいところはありませんでしたが、
Meta Quest側の設定で解像度を変更すると画面が迷子になることが多発しました。
解像度変更はPC側アプリで設定がベターのようです。

利用風景

immersedのウェブカメラ機能で後ろから回り込ませて撮影。

大きな黒丸が頭で、黒い四角が画面となります。
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当然、配置も大きさも変更可能です。クソデカ画面で擬似的に映画館で仕事する夢も叶います。
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解像度については、うまく伝えられそうなスクショを撮ることが出来なかったので動画を貼ります。
youtube.com

macの負荷状況はこんな感じです。
バックエンド屋としては作業中のGPUはだいたい遊んでいることが多いので、とくに問題ない感じです。
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チームメイトからのQA

  • ポモドーロタイマーを表示させる
  • Slack通知を空間表示
    キャスト中は、PCキャストのアプリのみのシングルタスクのため、他アプリを起動は難しいです。
    PCアプリをそのまま利用するのがベターなようです。
    通知系はMeta Quest本体(Facebook?)の通知機能と連携すればあるいは。。。?

  • 会議で擬似ホワイトボードを使って画像を共有する
    immersedの機能で、まさにホワイトボード共有機能があります!
    残念ながら手書きはまだ未対応のため、コントローラーで書くことになり線がどうしてもガタつきますが
    イメージの共有には十分ではないでしょうか。

  • Datadogダッシュボードをセキュリティオペレーターセンターみたいにかっこよく配置
    MAX5画面までなので、その範囲ではレイアウト自由にできます!
    以下のような環境は、まだもうちょっとかかりそうです。

  • 仕事中にドリンク飲める?
    普通に口をつけるとカップが少し干渉しますが、少し上を向けば大丈夫。 カップを探すためMRモードに切り替える煩わしさ少しあるので、視線トラッキングでのショートカットなど実装を期待しています。

さいごに

現役のうちに、このようなデバイスを被って仕事ができる世界が来るとは思いませんでした。
ハッカータイプのキャラになったようでテンションあがりますね。

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用途としては Apple Vision Pro が最適解になっていくのかもしれませんが、50万はむり......
いまPCモニターを買うなら Meta Quest 3 は選択肢としてアリアリですという記事でした。

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