try! Swift Tokyo 2024 に参加しました

アンドパッドの山根です。

2024年3月22日から3月24日までの3日間、try! Swift Tokyo 2024が開催されました。アンドパッドはシルバースポンサーとして協賛しました。 この記事では、参加を経て感じたことや気になったセッションについてお話しします。

会場の雰囲気

会場は渋谷駅の近くにある、ベルサール渋谷ファーストでした。初めて訪れましたが広くて綺麗な会場で驚きました。 場内は発表が行われるセッションスペースの他にスポンサーブースのスペースや休憩スペースが用意されていました。休憩スペースでは、バリスタの方が淹れたコーヒーが飲めるスペースまでありました。

ちなみに、会場で配られたノベルティセットの中にアンドパッドの Tech Book も入っていて、私の記事も収録されていました。 隣に座られた方がちょうど読んでいたので、少しアツい気分になりました。

ANDPADテックブック

印象に残ったセッション

どのセッションもとても面白かったですが、その中で特に印象に残ったセッションを紹介します。

AIによる言語学習の変革:DuolingoのAIチューターを深掘る

私はDuolingoのユーザーであり(執筆時点で学習187日目)、このセッションを観ることを楽しみにしていました。

このセッションでは、語学学習アプリDuolingoで生成AIを基盤とした新機能を開発する過程で遭遇する問題と、それらに対する解決策について紹介されました。

特に、生成AIからのレスポンスを待つ際に発生する長い待機時間への対処法についての話は非常に興味深いものでした。

発表の中では、アニメーションを利用してユーザーが操作を開始するまでの時間を有効に使い、ユーザー体験を損なわないようにするアプローチが取り上げられました。Duolingoが持つ豊富なアニメーションが、こうした状況で効果的に機能していることには驚かされました。

また、紹介された解決策は、生成AIを新たに取り入れる際だけでなく、実行時間が長くユーザー体験を損ねがちな問題に対しても、生成AIの有無にかかわらず広く応用可能だと感じました。

登壇資料

speakerdeck.com

アプリローカライゼーションの自動化

このセッションでは、スピーカーのChris Vasselliさんが個人開発している日本語学習アプリを例に、多言語対応を自動化する過程が紹介されました。我々のアプリケーションも多言語対応を推進しているため、非常に関心を持ちました。

特に印象深かったのは、App StoreでのPR画像の翻訳と生成を自動化している点です。

私はこれまでPR画像の生成は手作業で行うものという認識しかありませんでした。しかし、Chris Vasselliさんはこの作業を自動化可能なタスクとし、それを実現していることに大きな衝撃を受けました。

登壇資料

speakerdeck.com

ワークショップ

3日目はワークショップがありました。

イベント参加前には、どのワークショップに出席するかを決める必要がありました。中には有名なオープンソースソフトウェア(OSS)に焦点を当て、そのメンテナ自身が講師を務めるセッションもありました。なかなか起こり得ない、製作者自身から直接学べる機会であると感じました。 そのため、swift-composable-architectureをメンテナンスするBrandon WilliamsさんとStephen Celisさんによる「The Composable Architecture」と、VaporをメンテナンスするTim Condonさんによる「Getting Started with Vapor」の2択で参加を迷っていました。

結局のところ、自分がまだ触れたことのない技術を学びたいという願望と、イベント3日目にはすでにある程度疲れが溜まっており、アーキテクチャに関する議論を深く理解するのが難しいだろうという考えから、初級者でも歓迎していた「Getting Started with Vapor」への参加を決めました。

「Getting Started with Vapor」に参加!

ワークショップでは、Vaporプロジェクトの作成から始まり、簡単なAPIを構築し、POSTやDELETEのリクエストを実装して試すという内容でした。参加者からの質問に対する回答の時間も適宜設けられました。

普段、iOSアプリ開発においてSwiftを使用していますが、API開発にSwiftを用いるのはこれが初めてで、非常に新鮮な体験でした。Swiftに備わっている機能の多様な使用方法を目の当たりにし、その表現力の豊かさを実感することができました。

ワークショップはすべて英語で進められました。私は英語を流暢に話すことができないため、気軽に質問することや他の参加者とのコミュニケーションが難しいと感じ、それが残念でした。

終わりに

try! Swift Tokyo 2024はとても楽しいイベントでした。 参加を経て日々の開発のモチベーションが大きく向上しました。また、英語の学習ももっと頑張ろうと思いました!

最後に、私がDuolingoで学んだとっておきの英語フレーズを紹介して終わります。

A sandwich, please. (訳: サンドイッチをください)


アンドパッドでは try! Swift Tokyo 2024 に参加するような Swift 愛に満ちた iOS エンジニアを募集しています!

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