検証管理ツール「QualityForward」導入計画

初めまして、アンドパッドでQuality Controlを担当しています木本です。 CHATチームに所属していまして、メッセージのやり取りを行うChatアプリの検証業務を行っております。 入社して間もないですが、ちょうど新たな検証管理ツール「QualityForward」の導入に立ち会うことができたのでその旨についてお話してきたいと思います。

まず、我々が目指したのは。。。

CHATチームとして以下のような問題点ありました。

テスト設計の問題点

  • テストケースを作成するのに時間がかかる
  • テストケースにナンバリングするのが煩雑
  • テストケースの結果入力欄を毎回作成するのが煩雑
  • 作成したテストケースが増えてきて管理が煩雑
  • スプレットシートで一覧表を作っているが煩雑
  • 国外メンバーのために他言語のCaseを別に準備するのが煩雑
  • 過去のテストを利用する際もコピペを繰り返すのが煩雑

テスト運用についての課題

  • CHATチームはエンジニアにもテストを実施していただいており、テスト実施者の人数が多いことから進捗状況がわからなくなる

  ⇒現在進行中の案件を一つ一つシートを確認するのが煩雑

  • スケジュールの進行状況がわからない

  ⇒いつまでにどこまでを確認するのが煩雑

スプレッドシートは優れたツールですが、いざスプレッドシートでテストケースを管理しようとすると「煩雑な」作業が多くの課題を抱えていました。

そこで持ち上がったのが

これらの課題を解決すべく、検証管理ツール「QualityForward」の導入計画が決定しました。 ※QualityForward とは www.veriserve.co.jp

目的

テストケース作成時に毎回発生する作業を削る

毎回発生する作業:テストケースのナンバリング、テスト結果入力欄作成、罫線設定、進捗集計欄など

  • テストケースを再利用する手間を省くことで、効率的にテストケースを作成し、工数の削減する
  • 過去テストケースを参照することで、少しでも観点漏れ、想定影響範囲外のリスクを発見する
  • テストケースの変更箇所や削除部分を可視化する
テストケース管理のための工数を削減する

管理のための工数:進捗確認、修正箇所明記、テストケース一覧表メンテ、テスト実施結果など

  • テスト設計からテスト実施完了までの進捗をチーム内でリアルタイムに共有する
  • 過去データをシステム的に管理することで資産としての活用
  • ファイル管理による弊害と想定する属人性や埋没化対策
  • システム的な管理による集計コストの削減、多角的な集計と分析
  • ダッシュボード化による情報共有の円滑化

現在利用している主な機能について

管理

  • テストケースのバージョンを管理
  • テスト実行結果をサイクルとして管理
  • テストの進捗目標を示す期日バー
  • テストケース残数バーンダウンチャート
  • 全体を俯瞰するダッシュボード
  • テスト結果とテスト結果補足の組み合わせにより豊富なテスト結果ラベルを定義可能
  • テスト消化件数の対象とするテスト結果を任意に選択
  • プロジェクト共通のテスト項目テンプレート設定

集計

  • テスト実施項目が集計されてグラフとして表示
  • 各機能のテストがどの程度実施されているかを集計

分析

  • 過去に実施したテストケースをすべて集計し、プロジェクトの全体の不具合発生率を確認
  • テスト消化数とバグ数を示す収束曲線グラフ
  • 日ごとのテスト実施数・結果数を集計した実績推移表
  • 日ごとのテスト結果の状況別積み上げグラフ

CHATチームの導入まで

これまでのテストケースの管理

これまでのスプレッドシートで管理していたテストケースをQualityForwardへインポートする必要がありました。 これらの作業については、非常に簡単に進めることができました。 手順としては、作成したスプレッドシートをエクセルでダウンロードすることで1シートあたり2-3分程度で取り込むことが可能となります。 ※ただし1シートごとにインポートするのでその点は最初は時間がかかる可能性も

メンバーへの説明

テストケースの操作方法はスプレッドシートと変わりはなく、直感的に操作して理解できる仕様となっています。 初めてメンバーに実施ていただく際も、齟齬なく検証を実施していただきました。 また副次的な効果として、これまで実施した際のアプリVer.の記載が漏れてしまうことも多々ありましたが あらかじめ検証結果を入力したときに「デフォルト値」を設定できることから入力し忘れを防ぐ結果にも結びついています。

言語問題

これまでは日本語が不慣れなメンバーのために外国語のシートを別途準備していました。 しかし、QualityForwardはWeb上で実施することからChrome上での言語設定を利用し日本語だけの管理で進行も可能となっています。

これらの要因もあり、大きな問題もなくスムーズにチームへの導入を実現することができました。

これから

現在、我々のチームも試験運用段階で100%QualityForward使いこなせていません。 より機能を使いこなすことで効率的で「品質」を高める作業に集中できるようにQualityForwardとともに進化していきたいと考えています。

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QAエンジニア | 株式会社アンドパッド