アンドパッドは RubyKaigi 2024 を全力で盛り上げてきました!

こんにちは、開発本部の広報担当 id:sezemi です。 最近、小 6 の息子氏が中学のサッカークラブチーム( J 下部ではなく街クラブ)の受験シーズンに入り、サッカークラブ行脚で忙しい毎日です。 ちなみに、クラブチームの調査には試合を観ることが手っ取り早く、練習会ではプレーをアピールするとよいことがわかりました。 この豆知識が誰かのお役に立てば。

さて、以前に hsbt が「アンドパッドは RubyKaigi 2024 を全力で盛り上げます」と、このテックブログで宣言しましたが、宣言通り、全力で盛り上げてきましたので、その模様をレポートします。

tech.andpad.co.jp

ブースの様子

RubyKaigi 2024 でアンドパッドは Platinum Sponsor として協賛し、ブースを出展しました。 "アンドパッドの Ruby 力を知って欲しい!!" というコンセプトのもと、ブース来場者にそれを伝えられる資料を用意したほか、アンドパッドの大規模 Rails アプリケーションに効いた "秘伝の esa" を希望する方に配布しました。

一方、ブースでただ待っていても話を聞いてもらうことはできないので、恒例の ANDPAD おみくじの大吉相当のノベルティとして、新作 "ミニ工具ツールセット" をデプロイし、おかげさまで多くの Rubyist の心をときめかせることができ、ブース来場に繋がりました。

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結果、 RubyKaigi 2023 の自社実績を超える 400 名以上の方にご来場いただけました。 ブースで行った Ruby アンケートも十分な回答数にいたり、先日 RubyKaigi / Ruby コミュニティへのお返しとして結果をレポートいたしました。

tech.andpad.co.jp

秘伝の esa

アンドパッドの Ruby 力を伝える資料そのものは、ブースが常時ほぼ満員状態だったため、なかなか十分にお伝えする時間が取れませんでした。 というわけで、ここでお披露目いたします。 一番お伝えしたかったことは 2023 年に Ruby のエコシステムにアンドパッドの Rubyist が 4371 コミットしたことです。

資料をお見せする時間がなかった一方で、秘蔵の esa は飛ぶように受け取られ、用意した 300 部が 2 日目で無くなってしまうほど好評でした。 今回の esa はアンドパッドの Ruby の知見が詰まった、大規模 Rails アプリケーションに関連したものを選びました。

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「安全にリリースするための道具たち」 @makicamel
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「ライブラリアップデート ハンズオン」 @ken3ypa
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「 RuboCop のカスタムルールのつくり方虎の巻」 @ydah

今回の配布にあたって、秘蔵というだけあって、プライベートリポジトリへの参照、社内用語バシバシ、少し古めの情報などなど、公開にあたって沢山の修正点がありましたが、著者の makicamel・ken3ypa・ydah が快くリライトしてくれました。 大感謝です!

おかげさまで反響もよく、 SNS でも取り上げていただけました。

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このブログを読んだ方で、秘蔵の esa を読みたい方がいらっしゃれば、何かしらまた蔵出しできればと考えております! ご希望の方はぜひ andpad_dev にメンションや DM ください!

RubyKaigi 2024 タイムテーブル徹底解説

時間が前後しますが、 RubyKaigi 2024 開催まであと 1 ヶ月を切ったタイミングで、 @amatsuda さんが毎回どこかで行ってらっしゃる RubyKaigi タイムテーブル解説を 2024 ではどこでも話してないという情報が寄せられました。 そこで急遽 hsbt がほぼ 1 日で connpass ページを作成し、告知まで進めました。

andpad.connpass.com

開催まで 1 週間しかありませんでしたが、 40 名近い方にお越しいただけました。

当日は @amatsuda さん視点の見どころ紹介がとても参考になったのですが、なぜか RubyKaigi 2024 発表者が沢山いらっしゃったこともあり、発表者自身が見どころを紹介する流れになっていたことがおもしろポイントでした。

ちなみに、個人的に RubyKaigi などカンファレンスのタイムテーブル解説は、漫画などのあらすじ解説に似ていると思っています。 突然連載や続刊を見ても、ふーんとしかなりませんが、あらすじを読むとある程度、楽しめるようになります。 同じように RubyKaigi は Ruby という言語にフォーカスしているだけあって、これまでの開発ストーリーのスナップショットが発表に出てくるので、そのストーリーをこのタイムテーブル解説でインプットすると、より楽しめるようになります。 毎年やっていきたいですね。

Pre Party

今回アンドパッドは Platinum Sponsor としてブースを出展しただけでなく、 RubyKaigi 2024 そのものを盛り上げるカスタムスポンサーとして、「 RubyKaigi 2024 前夜祭 Asakusa.rb Welcome Drinkup 」も開催いたしました。

おかげさまで、イベント申込開始 30 分で一般 Rubyist 枠が埋まるほど大盛況で、増枠を重ね、最終的には 100 名定員を超える方に申込いただけました。

当日はあいにくの雨模様でしたが、申込数通り 100 名近い方に参加いただき、沖縄料理と沖縄民謡を楽しんでいただきました。 海外ゲストも沢山お越しになり、アンケートの回答でも "I met great people, experienced Okinawan culture and food, and had a great time" といただくなど満足いただけました。

実は、前夜祭の開催場所は、社内で「あーでもないこーでもない」と沢山の候補を出したのですが、ピンとくるものがありませんでした。 そこで、 RubyKaigi 2024 の運営の方々を巻き込み聞いてみると、スッと今回の会場となった "味と踊りの竜宮城 うらしま" を推していただいたのでした。 大感謝です!

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かたみ節
Matz さんにも来てもらいました

前夜祭として Rubyist の皆さんに楽しんでもらえただけでなく、アンドパッドの面々も RubyKaigi 2024 のキックオフとして盛り上がることができました。

Code Party

カスタムスポンサーとして、前夜祭に加え 「 コード懇親会/Code Party RubyKaigi 2024 Day 2 」も、さくらインターネット様と共催しました!

もともと 2023 年 11 月に開催された 各社の技術広報が明かす「RubyKaigiスポンサーの裏話」運営ノウハウやコミュニティへの想い というイベントで hsbt と OSS Gate ワークショップ*1 をやりたいねぇと言っていたので、その主宰者である須藤さん (@kou) さんに相談しました。 すると OSS Gate ワークショップだと一日がかりになり、夜の 2 ~ 3 時間では終わらないことがネックになりました。 そこで以前の RubyKaigi で 2018 と 2019 でも開催された コード懇親会 に切り替え開催する運びとなりました。 コード懇親会とは、その名の通り、飲食物で懇親するのではなく、コードで懇親するという、一風変わった懇親会です。

ただし、実施する会場にあてがなかったため、これもまた RubyKaigi 2024 運営の方々に相談したところ、ちょうど さくらインターネット さんが SAKURA innobase Okinawa という施設の会場提供を RubyKaigi 2024 運営に申し出されていると伺い、繋いでいただきました。 そこでお願いすると、さくらインターネットさんからご快諾いただき、コード懇親会を共催することになりました。 大感謝です!

こちらも告知後すぐに満員となり、順調に増枠を重ねていたところ、机が足りない、という非常事態が発生しました。 この解決のくだりは須藤さんがすでに記事を書いてらっしゃるので、詳細はこちらをご覧いただくとして、須藤さんの呼びかけで @yasulab さん、株式会社みらいスタジオさんにご協力いただき、無事、隣のビルから机を借りるというミラクルを実現していただきました。 大感謝です!

www.clear-code.com

そして、当日は申込人数を超える(?)人数にお越しいただいたほか、 Matz さんにもお越しいただけました。 少しだけコード懇親会の進行を説明すると、

  1. コード懇親会の趣旨と、開発に興味があるものをヒアリングし、グループ分け
    x.com
  2. RBS, Type, Wasm, C extention, Wired, データ処理, rspec-openapi, async など 10 グループに分かれる
    x.com
  3. グループごとに思い思いにコードで懇親する
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というものでした。 この "思い思いに" というところで、参加者の皆さまは戸惑われることも多かったのですが、 Ruby が楽しくプログラミングできる言語なだけに、最終的には各グループとも楽しい懇親体験をされていたようでした。 参加後のアンケートでは 沢山の感想 をいただきましたので、ここではいくつか抜粋して紹介いたします。

"LT をされた Andi さんに ruby.wasm のレクチャーをしていただいたり、コミッターの咳さんに dRuby の紹介をしていただけて、とても参考になりました。 普通の懇親会ではなかなか得られない機会なのでとても良かったです。"

もちろん海外ゲストも多数参加いただき、楽しんでいただけました。

"I was having fun with @ybiquitous and Matz diving into the source code of Ruby language and @ybiquitous is a great devleoper who contributed to one of my repository called jaro_winkler. Matz is also a great teacher who teached us some internal APIs in Ruby language.
(意訳) @ybiquitous と Matz と一緒に、 Ruby の言語ソースコードを探索するのは楽しかったです。 @ybiquitous は私のリポジトリ jaro_winkler に貢献してくれた素晴らしい開発者です。 Matz も Ruby 言語の内部 API について教えてくれる優れた教師でした。"

個人的には須藤さんと久々に一緒にイベントを開催でき、 OSS の世界に魅了された原体験を思い出すことができました。 やっぱり Ruby をはじめとする OSS 開発コミュニティと開発者の皆さんは最高ですね。

After RubyKaigi 2024

RybyKaigi 2024 後には Asakusa.rb の定期 Meetup を兼ねた、 「 After RubyKaigi 2024 LR Parser Night w/ Asakusa.rb 」を、永和システムマネジメントさんと先日 6/25 に開催しました。 これは RubyKaigi 2024 でスピーカーを務めた ydah から無限にパーサーに話す #LR_parser_gangs を集めてイベントを企画したいという申し出がキッカケとなったものでした。 ydah ならびに登壇いただいた kaneko さん、 kobajun さん、 S.H. さん、いつも快く共催をお引き受けいただける Asakusa.rb の皆さま、登壇協力ならびに共催いただいた永和システムマネジメントさん、 koic さんに大感謝です!

ydah 登壇の様子
好評だったおにぎりとバーガー

Parser Night なので、ずーーーーっとパーサーのことを話す会だったのですが、ナントカ LR の関係性がわかりやすくなったこと、 Lrama のドキュメントにコントリビュートチャンスがあること、 #LR_parser_gangs の仲間になるにはパッチという上納金(笑)が必要そうなこと、 Prism との関係が Rubyist の関心事になっていること、などなどの話でとても盛り上がりました。

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登壇資料は発表者全員にご協力いただき、 connpass にアップされていますので、 LR Parser 開発の大波に乗っかりたい方はぜひご覧ください。

andpad.connpass.com

ちなみに、個人的には発表者と参加者という括りがほぼ無い(ように見える) Asakusa.rb の雰囲気がとても好きで、その Asakusa.rb の常連さんの中に混じって、アンドパッドのブースにいらっしゃった Rubyist のお顔もチラホラ見えました。 とてもありがたい!

 

この LR Parser Night をもって、アンドパッドが RubyKaigi 2024 を全力で盛り上げる活動は終了しました。

まとめ

この記事では、以前にテックブログで「アンドパッドは RubyKaigi 2024 を全力で盛り上げます」と宣言したアンサーとして、盛り上げてきた模様をまとめました。 RubyKaigi 2024 を通じて、のべ人数で 600 名を超える Rubyist にアンドパッドが関わった何らかの催しに参加いただけたので、「盛り上げてきました」と言えるのではないかと思います。

そして、この記事の文中に「大感謝」が 5 回登場するほどに、社内外の Rubyist 、関係者の方々に支えられ、盛り上げる活動ができました。 改めて大大大大大感謝です! ありがとうございました!

では、 RubyKaigi 2025 Matz yama でも盛り上がっていきましょう!!

 


アンドパッドでは RubyKaigi 2025 でも全力で盛り上がっていきたい Rubyist を大絶賛募集中です! カジュアル面談や選考へのご応募をお待ちしております!

hrmos.co

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*1:OSS Gate は OSS 開発者の増加に取り組むコミュニティで、ワークショップは OSS 開発未経験者を対象として OSS 開発に入門するもの