iOSDC Japan 2024 をゴールドスポンサーとして満喫してきた!

こんにちは、 id:sezemi です。 先日、小 6 の息子のサッカークラブ受験が終わり、意中の街クラブに内定しました。 めでたい 🎉

さて、 8/22 ~ 24 に開催された iOSDC Japan 2024 (iOSDC 2024) にアンドパッドはゴールドスポンサーとして協賛し、ブースやらトークやら満喫してきました! 今日はその模様を広報、エンジニアともにレポートします!

アンドパッドブース大盛況!

ブース来場がすごかったぞ、 iOSDC 2024 !! (広報・広瀬より)

アンドパッドは iOSDC 2021 から続いて 4 回目の協賛で、また 2022 から継続してブース出展が出来ました。 ただ、昨年が 1F の来場者受付近くという絶好のポジションだったものの、今年は 2F 展示ルームと、少し奥まったブースとなったため、昨年以上に来場いただけるか、不安に感じていました。

いざ前夜祭が開催されると、今年から iOSDC で初導入されたスポンサーブースビンゴが非常に効果的で、沢山の来場に恵まれました。 本当に運営の皆さまに感謝です! そして、前夜祭のコードバトルから盛り上がり、参加者の皆さんが 3 日間とも楽しそうにお話されていたのがとても印象的でした。 おかげさまで、 1日目には当初予定していた来場目標を上回るとともに、ノベルティの在庫がほとんど無くなってしまい、 2日目の朝に急遽、会社の総務の方にお願いして、土曜日にも関わらず倉庫を開けてもらい、何とか間に合わせるほどの盛況ぶりでした!

そういったこともあり、来場目標も 150% 以上で、また昨年のほぼ倍近い方に来場いただけました! すごかった、 iOSDC 2024 !!

アンドパッドのノベルティ自慢!

今年のアンドパッドのブースでは "恒例のおみくじ" と、 "ANDPAD を操作してレビュー" という、 2 つの展示をしていました。 アプリのレビューはこのあと 西( @jrsaruo_tech) から話をするとして、私のパートではこだわったノベルティの反響を紹介します!

おみくじは引くと必ず当たるものになっていて、大吉: ミニ工具セット / 中吉: トートバッグ / 小吉: 軍手 と用意していました。 アンドパッドのノベルティは伝統的にエンジニアにとって実用的で、かつ建築・建設業界を感じてもらえるものを用意しているのですが、中でも "ミニ工具セット" がこれまで出展したカンファレンスでは人気でした。 そして iOSDC 2024 でも好評をいただけました! いえい!

X (旧 Twitter) での反響

x.com x.com

参加ブログでの反響

もらったときにアイデアで驚き、手に取ったときそのガチ仕様に驚く。 個人的ベストノベルティ賞です!圧倒的です 👏👏

kisolen.net

また、 iOSDC 2024 から初投入したノベルティが中吉相当の "トートバッグ" です。 これまで中吉は デカエコバッグ という、小さくたためて、広げると大きなエコバッグになるものを用意しており、こちらも好評だったのですが、在庫切れ and メーカー廃番になってしまいました。 また、デカエコバッグはいかんせん、広げてもらわないと、カンファレンス会場では、ちょっと目立ちにくいという悩みがありました。

そこで今回のトートバッグはカンファレンス会場でも便利に使えることを狙って、投入したところ、ちゃんと使っていただけた模様です!

x.com

ぜひ、これからも「こういうときに使ってるよ」と X から @andpad_dev にメンションいただけると、とても喜びます。

ANDPAD アプリレビューコーナー (エンジニア・西より)

"ANDPAD を操作してレビュー" コーナーでは、ブースにお越しいただいた方に実際に ANDPAD アプリを触ってもらい、良いと感じたところや気になったところなど忌憚ない意見を出していただくという催しをやっていました。iOSDC には iOS アプリに馴染み深い開発者はもちろん、いろんなバックグラウンドの方が参加されるので、様々な観点からの意見を頂けたり、そこから「ここの実装大変ですよね」とか「ここ拘りたいですよね」といったふうに会話が弾むんじゃないかと思っての試みでした。

当日私たちは皆様からの鋭い指摘が来ることに ブルブル震えながら 心を躍らせながら待機していたわけですが、実はありがたいことに想定以上に来訪者数が多く、おみくじを引いてもらうだけで十二分にワイワイできるような状況でした。ビンゴすごかった。

そんな中でもレビューコーナーに興味を持ってくださった方もいて、タブの挙動に関する指摘や黒板カメラの不具合報告など、丁寧で貴重なフィードバックを頂きました。その日弊社アプリエンジニアは「ぐうの音も出ません」が鳴き声になったとかならなかったとか。一方で「オフラインモードがわかりやすくてよいと思いました」「黒板すごい!」といった嬉しいフィードバックも想像以上にたくさん頂戴しました。

寄せられたレビュー(一部)

そんなわけで、本コーナーでは様々なご意見を頂けたのと、そこから iOS アプリに関する開発話やデザイン話に繋がりとても楽しい時間が過ごせました。やって良かった!

iOSDC 2024 の感想戦(エンジニア・栗山より)

ここでは、 iOSDC 2024 の中から印象の残ったセッションをいくつかご紹介したいと思います。

ゼロから始めるiOSセキュリティ ~ OWASP Mobile Top10から学ぶ脆弱性対策

fortee.jp

OWASP Mobile Top 10 という文書を元に、モバイルアプリの脆弱性について紹介する内容でした。

アプリ開発者も知っておいたほうが良い内容が多々含まれているので、トークと併せて元になった文章もぜひご一読ください。

トークの中では M1: Improper Credential UsageM9: Insecure Data Storage について、脆弱性の内容と対策について解説されていました。

API キーや暗号化キーなどのコードへのハードコートはしない(難読化しても時間をかければ解読されてしまう)ことや、パスワード や 暗号化キーなどの秘匿性が高い情報は UserDefaults ではなく Keychain へ保存することなど、広く認知はされていることではありますが改めてアプリ内での情報の取り扱いやセキュアな実装を実践することの大切さを再認識しました。

iOS怪談 シングルトンがふたつ…

fortee.jp

LTとして、とても楽しく観ることが出来ました。特に、導入から本題に入るまでの流れがとてもおもしろかったです。

内容としては、モジュール構成と静的リンク・動的リンクの複合条件により、本来ありえないはずのシングルトンオブジェクトが複数生成される、という話です。

今後、弊社アプリでも機能追加に伴ってモジュール構成が複雑になっていくことが予想されます。その時に、LTの話を思い出して適切な設定を心がけたいと思います。

アフターイベント 「iOSDC 2024 Effect」 登壇レポート(エンジニア・栗山・山本)

iOSDC 2024 が閉幕して 2 週間後の 9 月 6 日、Sansan 株式会社さまと共催で「iOSDC 2024 Effect presented by Sansan & ANDPAD」というアフターイベントを開催しました。

sansan.connpass.com

アンドパッドからは山本、栗山の 2 名が登壇しました。

「SwiftでRaspberry Pi Picoをハック!組み込みプログラムの魅力を探る」  by 山本 博

イベントでは表題の内容で発表をしました。

発表内容はライトな内容ではありましたが、意外と組み込みをSwiftで書けるということについて前のめりに聞く方々がいらっしゃったので、こちらも楽しく発表させていただきました。

参加者の中には組み込みをやってきた方も2〜3名いらっしゃって、登壇後にも話しかけていただき、苦しい組み込み開発の過去の経験を一緒に語って、笑い合えました。

発表の狙いとして、「Swiftで組み込みができるって面白くなったよね」という開発の楽しさを共有したいと思っていたので、会場の場の空気感も含め楽しさが伝わったようでした。

登壇することで、とても良い機会、出会いがあることはとても良い収穫でした。

今後も社内外の情報発信を行うことでのエンジニア同士がコラボレートし、互いが高め合う喜びを、他のエンジニアの皆さんにも味わっていただきたいと思う次第です。

「"noncopyable types" の使いどころについて考えてみた」  by 栗山 徹

Swift 5.9 で使えるようになった "noncopyable types" をテーマに発表しました。

speakerdeck.com

WWDC 2024 の Consume noncopyable types in Swift という動画の内容をベースに noncopyable types の概要と使い道について時間いっぱい話しました。何よりも WWDC の動画の説明がとてもわかりやすかったので、 noncopyable types について興味の有る方はぜひ一度動画をご覧になってみてください(既に日本語訳がついています)。

発表の最後の方でも言及しましたが、 noncopyable types はこれまでの値型変数の使い方とは異なるため、アプリ開発でバリバリ活用していくためにはどういった場面で使えるのかをもう少し探っていく必要がありそうです。参加者の方とも本件について会話しましたが、やはり同様のことをおっしゃっていました。

同様の機能が既に導入されている Rust でどのように使われているのかを参考に、引き続きアプリ開発への活用の余地を探っていきたいと思います。

発表の様子

会場の様子

イベントは前半が発表、後半は各テーブル毎にグループトークを行いました。

Sansan さん側の発表では、谷口さんの発表も小清水さんの発表もプロダクトのコアとなる機能に関連する発表で、様々な試行錯誤があったことを感じさせるような、とても興味深い内容でした。

また、後半のグループトークはオフラインイベントならではの企画で、とても楽しかったです。私のテーブルでは、厳密に KPT を使って振り返っていたわけではなかったですが、iOSDC 本編の話だけではなく、同席した皆さんの会社における CI/CD 事情に関する話が大変盛り上がりました。途中からは席替えをしつつ、色んな方と話をすることができ、オフラインイベントの楽しさを改めて感じたひとときでした。

グループトークの様子

余談ですが、イベントの合間に食べた、まい泉のカツサンドがとても美味しかったです!!

絶品のカツサンド

Sansan 株式会社のみなさま、参加者のみなさま、ありがとうございました!!

まとめ

エンジニアも、広報も、とても満喫した iOSDC 2024 をふりかえりました!

Swift コードバトルで興奮したり、ブースのアプリレビューで至らない点があっても楽しそうに会話していた西、アフターイベントの発表後、同郷の仲間を見つけたように参加者とキャッキャウフフとしていた山本、社内のオールハンズの感想戦でも、トークの面白かったところを満面の笑みで伝えていた栗山などなど、アンドパッドの iOS エンジニアがとても満足し、刺激をもらったカンファレンスでした!

運営の皆さま、ありがとうございました! 来年 2025 も期待しています !!


アンドパッドでは、アンドパッドの iOS エンジニア同様に iOSDC 2024 を満喫し、刺激をもらって開発している iOS エンジニアを心から歓迎しています。 ぜひカジュアル面談や選考に応募いただき、感想戦をしましょう!