楽しさ満載!レゴで学ぶスクラム研修

こんにちは、SWEの大西です。この記事は ANDPAD Advent Calendar 2023 の 8日目の記事です。 今回は、レゴを使用してスクラムを体験する研修を開催しましたので、研修の内容について紹介したいと思います。この研修はワイクル株式会社に依頼して「レゴ®ではじめるスクラム」を実施しています。

なぜスクラムの研修を開催したのか?

アンドパッドでは建設業界全体のデジタル化を推進するミッションを掲げており、施工管理・チャット・図面・検査などの多岐にわたるプロダクトを開発しています。各プロダクトごとに運用方法は異なりますが、多くのプロダクトは独自の複雑な課題に取り組むためにスクラムを取りいれています。スクラムとは、改善を繰り返しながら複雑な問題に対処するためのフレームワークです。 プロダクト開発にスクラムを導入する中で、開発に携わるメンバーにスクラムの理念や手法が浸透しきっておらず、運用の難しさを感じていました。そこで今回はプロダクト開発に関わるメンバーでスクラムの理解を深めるために研修を開催しました。

レゴの街づくりからスクラムを学ぶ

研修当日は、アンドパッドの様々なプロダクトのメンバーに参加してもらい、研修を受けました。

1.はじめに座学

最初にスクラムの基礎的な知識を学びました。座学では「スクラムが大事にしている考え方」「スクラムにおけるメンバーの役割」「プロダクトバックログの作り方」などを学びました。

レゴスクラムの様子
レゴスクラムの様子

2.実践ワークショップ

座学を学んだら、いよいよ実践ワークショップです。ワークショップでは「住みやすい理想の街」をつくりながらスクラムの体験をします。 このワークショップでは、お客さんとして住みたい街を考え、スクラムチームとして他のチームが考えた街をレゴブロックでつくります。自分たちで考えた街をそのままつくらないところが、面白いところですね!

大まかな流れ

  • チームでユーザーストーリーを作成し、住みたい街(プロダクトゴール)を作る
  • ユーザーストーリーを整理して、プロダクトバックログを作る
  • 他のチームが設計した街を作るスクラムチームとなり、レゴブロックで作る
  • 設計をしたチームに作成した街をレビューしてもらい更に改善する

今回の研修ではお客さん側の立場として家族と設定されました。まずチーム内で「家族の役割」を決めました。プロフィール(属性)を自由に設定して、各々がなりたいキャラクターになります。 私たちのチームは、おばあちゃん・お母さん・娘・ネコ(メス)の家族になってみました!

プロフィールカード
プロフィールカード

それぞれが決めた役割になりきって、家族が住みたい街のアイディアを出し合っていきます。アイディアはユーザーがほしい施設や建物とその理由をユーザーストーリーの形でまとめます。例えば、「おばあちゃん」として、「病院」が欲しい。それは「腰が痛い」からだ。のような形式です。最終的に家族のユーザーストーリーを集めて、住みたい街の姿をプロダクトゴールとして模造紙に描いていきます。

プロダクトゴールの絵
プロダクトゴールの絵

自分たちの住みたい街の姿がつくれたら、ユーザストーリーに価値のポイントを付けて整理し、プロダクトバックログのリストを作ります。

プロダクトバックログのリスト
プロダクトバックログのリスト

次はスクラムチームになり、いよいよ他チームの街をレゴブロックで建設しに行きます!他チームがどのような街を目指しているのかをプロダクトオーナーに質問しながら、スプリントの計画をボードに作っていきます。

スプリントの計画
スプリントの計画

スプリントの計画に従い、レゴブロックで街を建設していきます。短い時間の中で計画どおりに進めることはかなり難しかったです!そして、各チームがそれぞれつくった理想の街をプロダクトオーナーと発注元のチームにレビューしてもらいます。 最初のスプリントはほとんど街を作れず、壁や屋根のない建物ばかりになってしまいました…

スプリントレビューの様子
スプリントレビューの様子

わたしたちのチームはスプリントを繰り返し、最終的にレジャーあふれる街が完成しました!

成果物
成果物

他のチームは高層マンションを作ってました。クオリティが高い!

レゴブロックの高層マンション
レゴブロックの高層マンション

レゴスクラム研修を終えて

座学を通してスクラムの知識は理解していたのですが、いざスプリントをやってみると工数の見積もりがあまく時間が足りなくなってしまいました。スクラムの内容はシンプルですが、抽象度が高い分、具体的な進め方がチームに委ねられたりし、運用の難しさがあるなと改めて思いました。ただ、こういった実践の難しさがスクラムの面白さでもあると思います。他の参加者の感想として「研修を通して体系的に学べたので、スクラムの知識が整理できた」「現場での経験が不足していると思っていたので、研修を通して他チームの運用が知れて良かった」などありました。また自分のチームをどう改善するかを早速考えているメンバーもいてチームビルディングへの熱量を感じました。 研修には普段関わることのないプロダクトメンバーが何人もおり、それぞれのチームで抱えているプロダクト開発の課題なども話し合えました。研修を通して、プロダクトを超えた横断的な繋がりが生まれたのも良かったと思います。 最後に、レゴスクラム研修は実践にかなり近い研修だと思います。題材はレゴブロックですが、「コミュニケーションのやり取り」や「連携して働く様子」は、まさに普段の仕事の進め方に似ています。チームビルドの1つとして、やってみるのはかなりオススメです。

おわりに

アンドパッドでは、「幸せを築く人を、幸せに。」というミッションの実現のため、一緒に働く仲間を大募集しています。 数あるユーザーの課題を解決するには何が最善かを考え抜き、よりよいプロダクトを作りたい!と思われる方はぜひぜひご応募ください!

engineer.andpad.co.jp