Google Cloud Professional Data Engineer 認定試験を受験しました

Google Cloud Professional Data Engineer 認定試験を受験しました|ANDPAD Advent Calendar 2022 この記事は ANDPAD Advent Calendar 2022 の 10日目の記事です。

アンドパッドでエンジニアをしている森です。Google Cloud Professional Data Engineer 認定資格をリモート環境で受験し、無事に合格”内定”(詳細は記事を参照)しました!受験までの勉強の過程と、受験当日の様子をまとめたいと思います。

受験の背景

過去に Google と共催したハンズオンワークショップ(テックブログ記事 2022/7/27)のつながりで、Google Cloud Innovators Gym(以降、G.I.G. と呼称)というプログラムに参加する機会をいただきました。G.I.G. は、Google Cloud が提供しているワークショップ形式のプログラムで、認定試験受験に向けたトレーニングのコンテンツが提供されます。入社以来、日々 Google Cloud(旧 GCP )を使って開発を行ってきた成果を定量的に示せるチャンスと思い受講&認定資格受験を決意したのでした。G.I.G. では、カスタマーエンジニアによるレクチャとハンズオン、なんでも質問できるもくもく会、Coursera教材を使って自主学習、と盛りだくさんのコンテンツがありました。残念ながら参加できませんでしたが、任意参加で受講者間の交流ができる懇親会(リモート)の場も提供されていて、至れり尽くせりの素晴らしいプログラムでした!

認定資格について

Google Cloud Professional Data Engineer 認定資格(略称 PDE )は、データの収集・処理・パイプライン化を中心に、データ基盤のオンプレ→クラウド移行、データ活用のための機械学習モデル、といった広範な内容が出題されます。Google Cloud の関連製品の理解はもちろんのこと、OSSのデータ処理ツールに関する知識、データベースに関する知識、機械学習に関する一般的な知識、などが求められ、十分な訓練を積まないと合格は容易ではないとの印象でした。

出題は4個の選択肢から1個を選ぶ方式の50問で、そのうち数問は5個以上の選択肢から2個を選ぶ方式のものもありました。記述式問題のような解に至るプロセスはチェックされません。膨大な出題範囲を網羅的にインプットすること、設問・回答のパターンを分析して選択肢を素早く絞り込むこと、が高得点につながるコツかと感じました。

試験時間は120分でした。模擬試験に何度も挑戦するうちにどんどん所要時間は短縮されていく感触で、訓練を積めば試験当日は時間に追われて回答するというようなことは無いかと思います。

受験の勉強

まずは G.I.G. でも提供される Coursera と Google Cloud Skills Boost(旧 Qwiklabs、オンライン ハンズオン)の5講座をこなして、出題範囲の確認と Google Cloud の製品群を押さえます。Courseraの最後には模擬試験問題があり、それまでの受講で私が吸収できた知識だけでは歯が立たず、不合格判定で心が打ち砕かれます。この段階で合格点を得られる人もきっとそれなりにいらっしゃるのでしょうが、私にはとても高い壁でした。。。

追加で勉強をしなくては!と気持ちを切り替え、ネット検索して合格体験記を読み漁り、Udemyの教材を使っている人が多そうなことに気づきました。早速、教材を購入して、3セット×50問の模擬試験にチャレンジしましたがいずれも不合格判定。。。教材は設問・選択肢・正答・正答の解説が提供されるのがほとんどで、その他の選択肢がなぜ誤答なのかを正確に知るのは困難でした。不正解箇所をピックアップして、Google Cloud 公式ドキュメントに当たって正確な情報を得て、勉強ノートを作ってポイントをまとめ、という作業を行って自分の頭の整理をしていきます。これを繰り返し行うことで、出題傾向や問われている内容、選択肢の消去法の進め方などが身についていく感触がありました。 その後、改めて同じ教材の模擬試験を回答してみたところ、70%の正答率でギリギリボーダーライン通過!となりました。

リモート受験

本当は会場で受験したかった

PDE はテストセンターでの受験、リモートでの受験の2つの選択肢があり、前者を希望していました。調べてみるとテストセンターは直近の土日はいずれも受験枠の空きがないとのこと*1。。。リモート受験をするには自宅は家族(+幼児)がいるので不適だろうと判断し、ワンルームマンションの一室がレンタルスペースとして貸し出されていた個室を借りて受験することとしました。直前の受験予約だと選択肢が少なくなってしまう可能性があり、早めの受験予約をするとよいようです。

執筆時の空き状況
執筆時の空き状況

試験当日

自宅を出発して個室に到着し、受験環境を整備します。備え付けのTVとホワイトボードは指摘が入るかもと思い、カーテンで目隠しすることとしました。ネット環境は個室で提供されていて、Docomoの5G 回線がWifiで提供されます。ネットワーク速度を計測すると30Mbpsほど。受験には支障なさそうでホッと一安心でした。この後もネット環境でのトラブルは皆無でした。

開始時間になったので指定のWebサイトにアクセスすると、混雑のため15分ほどかかる可能性があります、との英語表記がでて焦りました。個室の予約は+30分ほどの余裕を見ていたものの、もしかしたら試験を途中終了して答案提出することになるかもと不安が募りました。

実際は10分ほど待ったところで試験官がチャットに現れてやりとりをしました。まずは身分証のチェックを促され無事に受理されました。そして試験環境のチェックに移ります。ノートパソコン付近にデジタル機器や不正行為につながるものがないかチェックが入ります。個室は不正行為につながるようなものはなくサクッと終わると思っていました。リモート受験の手順書にもあったとおり、ノートパソコンのカメラで、①四方の壁を数秒ずつ、②パソコン周辺の様子を数秒、撮影するように指示があり、対応します。次にデスクの左側を再度撮影して欲しいと言われ左側面と天板と床付近を撮影します。それでも再撮影の指示があり、ノートパソコンをもって撮影しながらデスクをぐるっと一周して提示しました。これでようやくOKとなり。試験の準備OKとなります。

個室の様子。奥のカーテンが変に膨らんでいる箇所が目に付く。

もう一方の壁には小さなキッチン。こちらはツッコミなし。

試験中

模擬試験で訓練したことを思い出しながら問題を進めていきます。試験準備中の緊張から解放されたからかリラックスして解答に集中することができました。

試験を終えて

試験の解答を終え、試験内容および試験環境についてのアンケートを完了すると、画面に合格ですとの表示が!あわせて、受験ルールに関するチェックが云々という記述とともに、正式結果は7-10日後に連絡するとの記述がありました。これってつまり、内定??状態みたいなものですかね。このブログは内定状態で執筆していまして、冒頭のような言い回しとなりました。ちなみに試験の得点やフィードバックは無く、合否判定のみが提供されるとのことです。

おわりに

受験準備も試験当日もバタバタとして落ち着く間もなく試験終了に至った、という感触です。とりあえず一休みしたら、試験に向けて勉強した内容を活かし、社内のデータ活用やAIの取り組みを加速させていきたいと思います。社内での業務以外に取り組むことでよい刺激が得られた気がしていて、他の Google Cloud の試験も挑戦してみたい気持ちになっています。

アンドパッドでは、さまざまなデータを集積し活用するためのデータ基盤チームの立ち上げから2年ほどが経ち、新たなメンバーを多く迎え、現在は名称をデータグループへと改め、さらなるデータの活用へ向けて組織を拡大しようとしています。

現在、アンドパッドではさまざまなポジションを募集しています! hrmos.co

本日紹介したような資格の取得も開発組織では奨励されておりサポート制度もありますので、興味がありましたら、ぜひお気軽にカジュアル面談などご参加ください! engineer.andpad.co.jp

明日は施工管理アプリチームのエンジニアリングマネージャー 栗山さんがチームの改善の取り組みとチーム文化の紹介をしてくれる予定です。お楽しみに!!

*1:来月以降は空きがあります。駆け込みで予約するのは回避したほうがよさそうです。