(テックブログ編集部より) アンドパッドでは今年サマーインターンを募集し、ありがたいことに複数名にご参加いただきました。 そこで今回、そのサマーインターンの模様を参加者にレポートしてもらうことになりました !
それでは、サマーインターン参加の 海上 さんの生の声をお聞きください!
アンドパッドのエンジニア向け サマーインターン に参加した海上(うながみ)です。
ここではインターンで何をしたか、アンドパッドの雰囲気や学びを共有します。
インターン概要
約一ヶ月のインターンでは黒板チームに配属され、実際の開発タスクに携わりました。 初めて実務開発かつRuby on Rails開発ということもあり開発についていけるか不安もありました。しかし、先輩エンジニアの方々にいつでも質問できる環境に加え、会社で契約しているGitHub CopilotやGeminiといった生成AIを自由に活用できたおかげで、技術的な問題で大きくつまずくことは少なく、開発を楽しむことができました。
参加のきっかけ
僕がインターンに参加したきっかけは、サポーターズ主催の特定の大学専用座談会です。 そこにアンドパッドも出席しており、アンドパッドの事業概要やビジョンなどの話をしていただきました。 アンドパッドは建築・建設業界の抱える課題をテクノロジで解決することを事業としており、当時の僕が漠然と考えていた技術で課題解決し人々に貢献したいという方向性とマッチしていました。 また、ちょうどサマーインターンを募集していることもあり応募しました。
社内の雰囲気
ここでは実際に働いた時の様子を説明して行きます。
働く様子


まずエンジニアに必須なPCとしてMac Book Proが貸与されます。それに加えて、オフィスには4Kモニターとエルゴヒューマンのオフィスチェアが各席に用意されています。とても太っ腹です。 インターンでの一日は以下の様になっています。
10:00 - 10:30 作業
10:30 - 11:00 朝会(タスクの確認)
11:00 - 12:00 作業
12:00 - 13:00 ランチ
13:00 - 13:30 1on1面談(タスクで詰まってることがないか相談)
1330 - 16:30 作業
16:30 - 17:00 1on1面談(一日の振り返り)
17:00 - 19:00 作業
基本的に一日6時間は作業ができるので十分に自分のやりたいことをできる時間が確保されていました。
また、オフィスにはカフェがあり、お店の人が入れた本格的なコーヒーを格安で飲めるのが嬉しかったです!

チームの雰囲気
配属された黒板チームは、非常に雰囲気が良く、親切な方が多いチームでした。メンター以外のエンジニアの方に質問した際も、いつでも大変丁寧に回答してくださったため、気兼ねなく質問することができました。 特に印象的だったのは、メンターの指導方法です。僕がANDPADのドメイン知識不足で実装方針に悩んでいた際、答えを直接教えるのではなく、僕が自ら考えて判断するための道筋を示してくださいました。このアプローチのおかげで、指示されたことをこなすだけでなく、主体的に思考し、実装方針を立てる力が身につきました。
また、業務だけでなくキャリアに関する相談にも親身に乗っていただきました。僕が志望企業について悩んでいた際には、前職で受託開発を経験されたエンジニアの方と話す機会を設けていただきました。両方の働き方のメリット・デメリットを客観的に説明していただき、今後の企業選択における重要な指針となりました。
技術的な学び
ここから主にインターンでの技術的な学びを共有します。
大規模開発
アンドパッドのバックエンドは多くのエンジニアが毎日コミットをしている大規模なリポジトリです。 そのためクラスのメソッドを削除するだけでも影響範囲を丁寧に調査し、PRを作成し、レビューを受ける必要があります。 今まで実務経験をやったことがなく、個人開発しかやったことのない僕にとってこの部分は最初は正直とても煩わしく感じました。 しかし、今まで個人開発では雑にやっていた部分をより丁寧に行うように矯正されたことで、コードを正確に理解する力であったり、PRの際にコードの変更した意図を正確にレビュアーに伝える力が磨かれました。 僕は今までバックエンド開発において自分一人で開発したことしかなかったため、チームの開発でしか得られないことを学べたことがとても収穫でした。
Ruby on Rails
僕はこれまで主にPythonとGoを用いたバックエンド開発を担当していたため、Ruby on RailsはおろかRubyすら触ったことがありませんでした。しかし、基本的なAPIを記述するなどの実務を行うことができるレベルまで成長することができました。 実務ではパフォーマンスや可読性を強く意識したコーディングをする必要があり、より実践的なRuby on Railsの知識をつけることができました。
成長実感
アンドパッドのインターンを通じて自分が成長したポイントを紹介します。
より考えるエンジニアになれた
より考えるようになったことが一番僕がアンドパッドのインターンに参加できてよかったと思ったことです。 大規模開発では自分が書いたコードが思わぬ不備を引き起こし、ユーザーに不便を被らせかねないこともあるため実装が慎重になります(もちろん社員エンジニアの方たちのチェック体制は整っています)。そのため自分が書いたコードを完全に理解し、もし理解できない箇所があれば調べる。このコードの影響範囲を調べるために、ファイルの裏にあるアーキテクチャを意識する。といった単に何も考えず実装するのではなく、実装の背景を強く意識して実装ができるエンジニアになれました。
ドキュメントを残す習慣
メンターからはドキュメントを残すことがものすごく重要だということを教わりました。 ANDPADのドメイン知識であったり、DBのインデックスや非同期処理などの技術的知識などのドキュメントを作成しました。チームのエンジニアの方たちもドキュメントを生み出すことは重要な作業と考えているようでした。そのおかげで僕の中でアウトプットをする習慣がつき、技術の習得がより容易になりました。
目的から逆算する意識が強くなった
インターンとはいえ、給与が発生する立派な仕事なので、できる限り生産性を追求するようになりました。 生産性を追求するために一番簡単にできることは、無駄なことをやらないことです。そのために目的から逆算してタスクの道筋を作成することはとても有効であり、この思考フレームワークが自然と身につきました。 その結果、今までの実装ではとりあえず手を動かしてウダウダしながら実装していたスタイルが、一旦キーボードから手を離して紙とペンで道筋を書いて道筋が固まったらコーディングするといったスタイルに変わりました。 この様なスタイルに変更したことによってより短い時間でタスクを進めることができ、生産性を上げることができました。
インターンに参加するメリット
ここでは僕が感じたアンドパッドのインターンに参加するメリットを紹介します。
本選考ではいきなり最終面接
これはインターン参加特典の一つです。 通常本選考ではES提出→一次面接→二次面接→最終面接という選考プロセスであり、非常に時間も体力も取られます。 ただ本インターンに参加すると、二次面接まで免除されていきなり最終面接が始まり、非常にスピーディーに進みます。これは早めに就活を終えて、研究などのやりたいことに集中したい就活生にとっては大きなメリットです。 それに加えて給与水準や福利厚生などの働きやすさの面では他のメガベンチャーに引けを取らない水準のIT企業なのもおすすめポイントです。
リモート&フレックス
次にわかりやすいメリットとして働き方について説明していきます。 インターン中の働き方としては出社もリモートも柔軟に調整が可能です。 何回か懇親会などで出社するイベントはありますが、基本的に希望すればリモートワークをすることが出来ます。リモート申請の仕方もSlackなどで「明日リモートしたいです!」といえば「いいよ!」とOKが出るくらいシンプルです。夏の満員電車に乗らなくていいのはとても快適でした。 それに加えてフレックスな働き方ができることも嬉しいです。 アンドパッドでは標準の勤務時間が昼休憩1h込みの10:00-19:00なのですが、僕は朝型人間で後半が辛くなってくることがわかってきたので8:30-17:30にしてました。生活リズムに合わせて働き方を選べるところは大きな利点だと思います。
時給2500円
アンドパッドのインターンの時給は2500円です。 27卒の求人をメガベンチャー含め十数社見ているとこれはめちゃくちゃいい部類です。インターン時給のボリュームゾーンは2000円となるのが一般的なので500円ほどの時給の差が出ます。 これを週五回フル出社した場合、一月で20日, 1日8時間働いたとすると8万円の差になります。 8万円あれば国内旅行にも行けますし、hhkbも2台買えます。 僕はこのおかげでずっと欲しかったM4 mac book airが買えました。
インターン参加までの道のり
おそらくインターン参加をするためのモチベーションが得られたと思うので、次にアンドパッドのインターン参加までの道のりを説明して行きます。まず始めに結論から言うとインターン参加までのハードルは高いですが、必ずしも技術つよつよである必要はないと思いました。
思考力
面接中やインターン中に思ったのはインターンや新卒採用においては技術よりも圧倒的に思考力の方が重要だということです。 以下は僕なりの理由の推測です、読み飛ばしても問題はないです。
技術は時間をかければおそらく大抵のものを身につけることが出来ます。
しかし、その技術をどう上手く使うか、どうすれば利益を生み出せるかを考える思考力は簡単には身につきません。
一方で企業としては従業員に対して、技術を身につけることを期待しているのではなく、技術を使って利益を生み出すことを期待しています。
そのため現時点での技術力よりも、思考力が高い人材を求めるのは当然のことと思います。
このような背景からインターン選考では「なぜそのアプリを作ったのか?」「どのような意図でこの開発をしたのか?」という開発の裏にある思考の部分に焦点を当てた質問を多くされました。この対策は開発の意思決定の際に常に理由を考えメモしておくことです。これは一般的なエンジニア就活の対策にもなるのでぜひやってみてください。
例えば以下のような内容をメモすると自分の思考が言語化されるので、これを正確に伝えられるようにしましょう。
- なぜGo言語を採用したかの理由
- 設計の意図(アーキテクチャがメチャクチャで苦労したから、という経験も込みで)
技術レベル
前述でそこまで技術レベルは必要ないとは言いましたが、実務をやる上で最低限の技術は必要です。 ここでは求められる技術レベルについて説明して行きます。僕が初のサマーインターン生ということもあり、明確な基準を説明できるわけではありませんが、僕のざっくりした技術レベルを説明することで一定の基準を示すことができると思います。
まずアンドパッドのインターン募集要項の歓迎要件は以下のようになっていますが、あくまで歓迎要件なので すべてを満たしている必要はありません。 ちなみに僕はPaiza Sランクしか満たしていませんでした。
- 技術書の執筆経験
- 技術書典などの参加経験
- Qiita、Zennなどでの100シェア以上の経験
- Paiza Sランク以上
- AtCoder Aランク以上
- AWS SAAをお持ちの方
次に僕の面接時の技術レベルについて話して行きます。 以下が僕の技術に関するプロフィールです。
- 非情報系(物理学系)
- 制作物
- Python, Goのバックエンドアプリ(簡単なCRUD操作)
- Atcoder茶
- Paiza S
これを見ると僕が技術に特化している人間ではないことがわかると思います。 したがって技術つよつよでなくてもインターンに参加できる可能性はあるので、皆さん是非チャレンジしてみてください!
まとめ
本インターンでは実務を通じて、エンジニアとして大いに成長することができました。それに加えてアンドパッドという企業自体の理解もものすごく深まるものでした。僕をインターン生として迎えてくださった黒板チームの皆様をはじめとしたアンドパッド社員の方々本当にありがとうございました!
(本記事は、執筆者本人の了承を得て、代理で投稿しています。)