こんにちは。アンドパッドでAndroidアプリを開発している松川です。
この記事は ANDPAD Advent Calendar 2024 の 12 日目の記事です。
半年ほど前から有志(TKGさんと金近望さんと)で開発合宿を企画しています。 開発合宿といっても宿泊する訳でなく、みんなでオフィスの会議室に集まってワイワイ開発するというものです。やってみてどのような気づきがあったかを書いていきます。
開発合宿の背景と狙い
バックエンドエンジニアの金近望さんが「合宿をやろう」と提案してくださったことがきっかけでした。
アンドパッドは建築・建設業界に向けたアプリを提供しており、建設現場の方が使うのはWebアプリよりモバイルアプリです。 モバイルアプリのエンジニアとバックエンドのエンジニアの距離を縮めてコラボレーションしていくことでユーザに早く価値提供できるという話をしてくれました。
合宿を通してモバイルとバックエンドお互いが知っている領域が増えて普段の仕事が少しでも円滑になれば良いなと思っています。
[補足] 通常の業務ではバックエンドとモバイルで分業ができていて困っている訳ではありません。
開発合宿の具体的な進め方
簡単にどのような流れで行なっているのかを書いていきます。
頻度や時間
月に一度の開催を目標にしています。 13:00-18:00で会議室を押さえてみんなで合宿をします。
チャンネルを作る
会話の場としてslackにチャンネルを作成します。 過去のチャンネルを遡ると5回実施していました。次回はクリスマスの12月25日です。
みんなで取り組めそうなチケットを探して合宿
バックエンドもアプリもどちらも関わるようなチケットを探します。 過去一番ワイワイできたなと思ったのは「カレンダーのユーザー絞り込みでロードに時間がかかる」というチケットです。
アプリが原因なのかバックエンドが原因なのか調査しながら進めました。バックエンドエンジニアがiOSアプリをデバックしたり、アプリエンジニアがRailsで作られたAPIをデバックしたりして調査しました。このチケットの原因はN+1問題が原因でバックエンドを修正することで解決できました。調査の最中にお互いに色々質問し合うことができて学びが多かったです。
合宿の振り返り
KPTをしています。 「〇〇を知れて良かった」というポジティブなコメントや、「1タスク2から4人で取り組めると良さそう」という今後の会のあり方を改善する意見など色々でました。
良かったこと
開発合宿の本来の目的であるバックエンドエンジニアとアプリエンジニアの知見の共有意外にも良かった点がいくつかあったのでご紹介します。
モバイルアプリエンジニア間での知見の共有
iOSエンジニアがJetpack Composeで画面の作成に挑戦したり、 AndroidエンジニアがSwiftUIで画面の作成に挑戦したり、プラットフォームの垣根を超えることが少し生まれています。普段仕事をしているとどうしても得意なOSのアプリ開発ばかりになって挑戦の機会が少ないですが、合宿がその良い機会になっている気がします。
対面でのコミュニケーションで仕事が捗る
フルリモートで普段みんな仕事をしていますが、「開発合宿ならオフィスに行こう!」という気持ちになってくれて、メンバーがオフィスに来てくれます。 雑談や仕事の話などリモートでは生まれずらい会話が生まれ、オフィスで仕事をする良さに気づくことができました。
少し大変なこと
合宿のための時間や準備の時間を確保することが少し大変です。 合宿の日はミーティングを入れないようにしたり、事前に仕事を終わらせるなど調整が必要です。 また丁度良いチケットを探すのも少し難しいです。良さそうなチケットがないかアンテナを貼っておくと良いかも知れません。 学びが多いので今後も続けていきたいと思っています。
まとめ
開発合宿はチーム内の交流を深める良い機会なので、これからも続けていきたいと思っています。 特にフルリモートで集まる機会が少ない場合は、「開発合宿」として集まる機会を設けてみては良いかがでしょうか。