SRE NEXT 2024で「アンドパッドのマルチプロダクト戦略を支えるSRE」というタイトルで発表しました!

こんにちは。SREチームリーダーの角井です。

アンドパッドは、8/3(土)〜4(日)に開催されたSRE NEXT 2024にゴールドスポンサーとして協賛し、企業ブースとスポンサーLTに参加させていただきました!

スポンサーLTでは、私から「アンドパッドのマルチプロダクト戦略を支えるSRE」というタイトルで発表させていただきました。発表後にはAsk the Speakerの時間があり、それに加えてアンドパッドブースに直接お越しいただいて質問してくださる方もいて、他社のエンジニアと交流できる非常に良い機会になりました。

今回はこのスポンサーLTの内容と、その後のAsk the Speakerなどでお答えした内容をご紹介します。

スポンサーLT 「アンドパッドのマルチプロダクト戦略を支えるSRE」

SRE NEXT 2024公式ページの発表概要

アンドパッドは、建築・建設現場の効率化から経営改善まで一元管理できるクラウド型建設プロジェクト管理サービスです。機能やプロダクトは多岐にわたりますが、基本的には現場に関わる方々を巻き込んで、コミュニケーションを取ったり、情報共有したり、報告を上げたりということができるようなものになっております。

私たちは、マルチプロダクト戦略を通じて建築・建設現場の非効率をなくし、働く人を幸せにすることを目指しています。そして、このミッションを縁の下から支えているのがSREチームです。SREチームは、アンドパッドを安定稼働させるため、マイクロサービスアーキテクチャ、クラウドネイティブ、インフラセキュリティ、DevOps、o11yなど様々な技術を駆使し、日々成長するサービスの改善に取り組んでいます。

本講演では、社会にインパクトを与えるプロダクト開発、成長するサービス・開発組織でのSREの苦労や面白さをご紹介します。

スポンサーLTなので5分枠でした。 セッションを通して、「相互に連携しあう複数のサービスを同時に開発しデリバリーし続けるのは難しいチャレンジで、組織としてそれに対峙するのが面白いんですよ」という事を伝えました。スライドp.14を厚めにしゃべっており、その後のリアクションが良かったので上手く伝わったのではないかと思います。

Track Cで登壇している様子

Ask the Speaker

今回のSRE NEXTでは、いままでなかった試みとして、Ask the Speakerの時間が設けられていました。

SRE NEXT ~Beyond Next~ パンフレットより引用

スポンサーLTのAsk the Speakerの時間は、残念ながら夕方のKeynoteと被ってしまっていたのですが、それでも何名か質問に来てくれました。

Track CのスポンサーLTでは、私のほかに、RIZAPグループ株式会社の赤倉さんと、株式会社エス・エム・エスの小笠原さんが登壇されており、このお二人も交えて、議論が盛り上がりました。ちなみに、私は事前にプレーリーカード(NFCで読み取れるタイプのデジタル名刺)を用意していたのですが、質問者の方々も類似の製品を持っていたので流行っている実感を得ました。

木材素材のプレーリーカード

回答の展開で細かい話をいろいろとしつつ、特に以下の2つの話題が印象に残りました。

Q1. インフラの選定をする際に、後で捨てる事も前提に小さくスタートするってことを組織で決めるのって難しいというか勇気が要りそう。どのように決定をしている?

こちらは、SMSの小笠原さん宛ての質問でしたが、私からはアンドパッド事例として以下のような話をしました。

  • 小さく始めるという事例は細かいものは無数にある。例えばSREでは新たに導入を決めたエコシステムは、最悪フィットしなくても捨てやすいように適用(提供)範囲を狭く動かして運用や設定を模索していったり、開発者もライブラリレベルで何かを置き換える、解決する、などを目指したお試しをすることがある
  • 実行基盤のようなレベルのものを小さく始めることはあまりなく、長く使い込んでいく前提で先に選定をしていると思う
  • 新しく作るサービスはマイクロサービスという形で立ち上げていこうという事は組織レベルで決定・周知されたこと、コンテナ実行基盤をどれにするかという議論は2020年に完了したこと、などの経緯を補足

Q2. 障害対応をどう回しているか、どのように再発を防いでいるか

こちらは登壇者全体への質問でした。

アンドパッド事例としては、CREチームや前任者が組み立てたインシデントレポーティングフローやSlackチャンネルで情報集約する運用があること、ポストモーテムで振り返りをして再発防止策を決定・実行していること、ひたすらそれを回して運用を改善していること、などの話をしました。

アンドパッドブースでの会話

Ask the Speakerが終わってブースに戻った後も、1日目終了間近にも関わらず何名か質問に来てくださって、以下の様な質問から話題展開がありました。

  • 横断的な関心事を専門に扱っているチームとSREとの責務をどのように区分しているのか(特にDBREとSREの違い、責任やミッションの区分が気になっている様子でした)
  • 組織的な決定のプロセス、TLの裁量の大きさなど

SREチームから独立したチームを一例に、生い立ちから、現在のミッション・責務の違いを簡単に説明しました。

大きなカンファレンスで初めて登壇した感想

大きなカンファレンスで登壇したのが、このSRE NEXT 2024が初めてでした!私の前に発表していた赤倉さんの発表が笑いを取るポイントを上手く入れてる感じの内容でハードルが上がりとても緊張しましたが、写真を撮りに来てくれた吉澤さんからは堂々と話せていたとのフィードバックをいただけたので安心しました。

事前に吉澤さんにガッツリレビューしていただき、tricknotesさんと採用広報の皆さんにもレビューしていただいた甲斐があって、前日の午前にスライドが完成しました。レビューありがとうございました! day1では気持ちに余裕を持てずブースを回りきれなかったので、次の機会ではスライドさっさと完成させて十分に事前練習して、当日はちゃんとイベントを楽しみたいですw

他の登壇者とも話していたのですが、会社紹介も含めると5分のLTって難しいですね。とても良い経験になりました。Ask the Speakerでの対応が終わったのは17:00過ぎで、それからブースフロアが閉められる直前まで話に来てくれた方がいてとても嬉しかったです。今回は初めてイベントブースの対応をしてくれたメンバーもいて、チームとしてテックイベントで出来る事が増えてきた実感があります。また、懇親会では旧友と再会する事ができたので、運営の皆さんには感謝しかないです。

アンドパッドブースに来てくれた方と会話している様子

We are hiring!

アンドパッドでは、「幸せを築く人を、幸せに。」というミッションの実現のため、一緒に働く仲間を大募集しています。このようにアンドパッドのマルチプロダクト戦略を支えるSREチームにご興味がありましたら、以下のページからご応募ください。カジュアル面談も実施しています。

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