こんにちは!
半年程前からテックブログの編集長をしているエンジニアの福間(fkm_y)です!
今回はテックブログ運営をプロジェクトとして捉え改善したことを振り返り、やってよかったことなどを共有したいと思います。
テックブログについて
まずこのテックブログについて紹介したことがなかったので簡単に説明させてもらいます! テックブログを運用している目的は大きく2つあります。
- 社外への技術情報の発信
- 採用のためのアンドパッドのエンジニアリングの認知向上
運営メンバーは通常の開発業務を行っているエンジニアが有志で集まって運営をしており、定期公開をするために執筆予定者へのリマインドやフォロー、記事の文章チェックなどを行っています。
半年前の課題
本編に入っていきますが半年前に編集長になったときの課題は下記の通りでした。テックブログを運営している会社ではあるある、もしくは通った課題ではないでしょうか?
- 定期的な記事公開が滞っていた
- ブログを読んでくれる人はいるけどエントリーに繋がっていない
課題の分解
課題を分解してみると下記の要素やパターンに分解できそうなことが見えてきました。この中でも特に急遽辞退する人が多くかつコントロールしにくかったため一番頭を悩ませ、より深掘って考えていました。
- 定期的な記事公開が滞っていた
- 編集長が不在になり記事執筆を促す人がいなくなっていた
- 執筆予定の数日前に急遽辞退する人が散見していた
- 執筆当番を忘れていて直前で気付いた
- 執筆完了から公開までのフロー、スケジュール感がわからない
- 業務が多忙で…
- エントリーに繋がっていない
- 採用サイトへの推移がとても少なかった
- 採用サイトへの導線が定常的に見えるところになかった
- 採用サイトへの推移がとても少なかった
やってみたこと
定期的な記事公開が滞っていた問題
編集チームを作り執筆を促すようにした
新しく編集長になったのですが編集長が個人で頑張って回している状態では編集長に負荷が高まりすぎる問題がありました。そのため運営を複数人でチーム化し、通常の開発PJと同様に役割分担を行いカンバンでタスクを管理し、記事執筆を促す人が編集長だけになる単一障害点を失くしました。また定期的にMTGを行うようにしてテックブログの目的を再定義したり、状況や課題の確認を行いPDCAが回る体制にしました。
辞退者増加への対策
前述で記載した通りですが課題を分解した結果、色々な事情で辞退となっていることがわかりました。それを踏まえてリマインドタイミングの見直しや執筆担当者用に執筆完了から公開までのフローのドキュメント化などを行いました。定期的なリマインドでの接点を増やすだけでなく、業務多忙などの理由でなかなか反応のないメンバーには「直前」の辞退を無くすために辞退の打診も含めて個別の声かけなどウェットなコミュニケーションも増やしていました。
エントリーに繋げる
こちらはブログの設定がデフォルトの状態で採用サイトの導線が少ない状態だったので、設定の見直しやサイドバーへ採用サイトのリンク追加、記事のさいごに採用サイトへのリンクを貼り、導線を増やしました。そもそも採用サイトへの導線がなければ増えないのは当たり前の話ですね。
グッドサイクル(成功の循環)を回す
目的に対する直接の課題ではありませんでしたが以前から記事公開前のリマインドや記事レビューはあっても記事公開後のポジティブなフィードバックが少なくグッドサイクル(成功の循環)を回す機会を逃しているように感じていました。考えてみると記事を公開するという「結果の質」は求めていましたが、公開後のフィードバックがないために「関係の質」を高めることが出来ておらず、バッドサイクルを回す構造になっていたと考えられます。
そのため新規記事公開やはてぶのホットエントリーへ掲載されるたびに全体へ連絡することによって成果を可視化し成果として捉えられるようにして、小さなことでも成果を積み上げグッドサイクルが回るように心がけていました。しばらくするとメンバーからもポジティブなメッセージが増え、スケジュールにないメンバーからの自主寄稿や改善アイデアを提案してくれる人も増えました。
※以下は記事公開時のSlack連絡
成功循環モデルついては、書籍:カイゼン・ジャーニーや以下の記事で触れられていました!
結果
運営が改善されたおかげで記事が定期的に公開される状態になり、執筆内容や環境要因も大きいですがテックブログの記事がホットエントリーに載る機会も増えました!
- 記事の公開が安定して定期的に公開されるように改善しました。
- 具体的な数字は公表できませんが採用サイトへの遷移も数十倍になっていました。
- 面接や面談の場で候補者からテックブログを見ているという言葉が増えました。
- フィードバックを増やした成果もあったのか開発部全体で盛り上がりSNSでの拡散も増え、ホットエントリーへ掲載される記事数も増えました。またこれはKPIではありませんでしたがPV数も以下の通り半年前の2倍になっていました🎉
まとめ
今回はこの半年の運営活動の振り返りと成果を紹介しました。テクニカルなことはしていないですが、通常のプロジェクトと同様にゴール設定、課題の明確化、課題に対して適切なアクションを行った結果、状況が改善され想定外の成果も得ることができました! またポジティブなフィードバックを増やし成功循環モデルのグッドサイクルをうまく回せたことも起因したのかもしれませんし、やってみたことや考え方がテックブログ運営を行っている方の少しでもお役に立てれば嬉しいです!
この半年は運用体制の見直しや手作業による改善によって、あまりコストを掛けずに改善をしていましたが、軌道に乗ってきたので次はリマインド作業などを自動化していければと思います。
さいごに
さていつもの通りですが、アンドパッドではエンジニアを絶賛募集しています!興味を持った方は以下のリンクから職場環境などを見てみたりカジュアル面談に来てみてください。お待ちしてます!
このテックブログは2019年の4月のRubyKaigiのレポート記事から始まっていたので来月で3周年になります🎉
3年目も引き続きよろしくお願いします!